2024年9月19日木曜日

憲法改正論の本音

    自民党総裁選挙を見ていると、まるでこの国の喫緊の課題が憲法改正にあるかのようで、国民大多数の常識と相当ズレた人々ばかりだとあきれている。あきれると同時にそのギャップに背筋が寒く感じている。
非常に個人的な経験だが、かつて私は自衛隊の相当ハイレベルの方とご近所づきあいをしていたが、ある落ち着いた酒席で「やはり9条は変えるべきだとお考えですか」という話になった折、「変えるべきでない。9条の下での自衛隊が良い」とおっしゃったことに感銘を受けたことを思い出す。

安倍元総理は「憲法違反の自衛隊員の子、と子供がいじめられる」というような言動を吹聴していたが、なんとレベルの低い扇動だっただろう。
裏金、つまり選挙などの買収に使われた政治資金問題を見るにつけ、『法律を守ろうともしないものが何が憲法改正だ』と言いたくなる。

「攻められたらどうする」という問いがあるが、9条のある現憲法下でも自衛権はあるという考えが国民大多数の考えではないだろうか。政権交替で自衛隊解散などありえないと私は思っている。

「敵は本能寺」という言葉があるが、憲法改正論者の本心は「アメリカの要請に対して外国にまで出兵して血を流す」、「緊急事態を宣言すれば超法規的に法律や国民の権利を制限できる」というところにそのココロはあるに違いない。
 法律論でいえば、軍隊が明記されれば憲兵や軍事裁判が創設されることだろう。
 嫌な未来予想図だ。 

1 件のコメント:

  1. 自衛隊解散問題でいえば、日本共産党は「将来、アジアに平和な環境ができ、国民の間に「もういいだろう」という合意ができるまでは自衛隊を廃止しない」と明確に言っていますね。私は賛成です。

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