2024年7月11日木曜日

奈良に笑う

   朝ドラで最高裁大法廷が尊属殺人の重刑を合憲とした場面で桂場裁判官が「頭の古いお偉い方は法律と道徳の違いを解っていない」と批判していたが、先日、山形県議会が「一日一回は声を出して笑うように」という条例を自公の賛成で議決した。

 その内「二人以下の子どもしか生まない」女性に刑罰を科すだろう。
 世界平和統一家庭連合(統一協会)の手先の議員たちならやりかねない。
 法制度と道徳の違いや領分を解っていない。(子どもの数は道徳ですらないが)
 人間、人生、笑うことのできないときもある。そして、泣くことも大事な精神作用である。

 それはさておき、先日東大寺大仏殿に行ってきたが、ちょうど遠足等の端境期らしく、例の柱くぐりのところがガラガラだった。
 こんなグッドタイミングはないから私は、周囲の外国人観光客を捕まえては「ここをくぐれ」と誘いまくった。もちろん日本語。
 何をさせられるのかと驚いた人々も、最後は大感激してくれた。(お寺の中でこんなに笑ってもいいものかというほどみんな笑った)
 中には、「それなら写真を撮ってくれ」とカメラもカバン類一式も全て私に預けて挑む人もいた。好(よ)きかなニッポン、ニッポンジンと、信じてくれていることにこちらもうれしくなった。
 言いたいことは、条例でお説教なんかされなくても、みんな助け合えば勝手に笑いの渦は広がるということ。

 条例がなくても、奈良公園で鹿煎餅を買えば笑いは止まらない。
 写真の、ミストの下を動こうとしない鹿さんにも笑った笑った。

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