2024年7月8日月曜日

ニュースと ことの本質

   少し昔のことになるが、京都岩倉の実相院の「床もみじ」を見たときに、宣伝広告のスポットから少し間に進むと隣の施設のコンクリート製の建物があり興ざめしたことがあって、宣伝や写真に惑わされて勝手に想像することの「怖さ」を噛み締めたことがある。

 さて7月1日の朝、奈良県北西部に大雨洪水警報が発令され学校が休校になったので、この日は孫のイクジイの日であったからいろいろてんやわんやであった。
 そのことは置いておいて、実際には大した雨でなかった。その天気予報のはずれも問わない。
 思うに、その2日前の6月28日の夜に生駒市で土砂崩れが発生し近鉄けいはんな線が一部ストップしていたから、警報の発令はなんとなくわからなくもない。

 生駒市は文字どおり生駒山の東側山麓の街だから、「土砂崩れ」というニュースを聞いたとき、「あそこだろうか、それともあそこだろうか」と自分の記憶と照らして考えた場所は少なくない。しかし実際は、生駒山でもない、近鉄奈良線東生駒駅の北側だった。
 細かな話は置いておくと、私は「ああ、やっぱり」と納得した。
 電車の中からいつも見えるその風景を眺めていて、相当無茶な開発というか、近鉄けいはんな線の施設(擁壁)で、「実に危なそうな土地だなあ」といつも思っていたからである。

 警報級の大雨のせいではなく、無茶な開発こそが原因だったと私は直感的に思っている。
 悪意はなくてもマスコミはセンセーショナルな語り口を好む。
 きっと奈良県北西部以外の人は、生駒でものすごい豪雨があったのだろうと思っておられるだろう。
 確かに連日の降雨もあり大雨ではあったが、私には無茶な開発こそが原因に思えている。
 だから、各地のニュースも、単純に報じられたままではないのだろうということが気になる。

2 件のコメント:

  1.  災害が起こるたびに「過去に例のない大雨」とか「100年に一度の〇〇」とか言われていますが私はそのたびに「ええ加減な工事が行われていたのでは」と思っています。今度の能登半島地震で多くの道路が崩壊しました。国土交通省の研究所が現地調査し被害の傾向がわかったという。それは道路建設の初めに行う「盛り土」の締め固めの方法によるということだったそうです。
     締め固めの基準値を引き上げた(2013年)後の工事で出来た道路は今回の地震でも大規模崩落はなかったということです。きっちりとした基準による工事が行われていたらこれほどの事態にならなかったのでは。

    返信削除
  2.  コメントありがとうございます。ご指摘のこと、なるほどと参考になります。

    返信削除