4日の『鬼の醜草』で萱草(かんぞう)のことを忘れ草と書いたが、 この草の仲間は、平地ではこのように半ば馬鹿にされているが、高山に行くとニッコウキスゲというように、手のひらを返して讃えられる。モノゴトの評価や印象などというものはそんなものである。
さて、庭の茗荷に花が出てきた。秋茗荷だ。
スーパーでは現在は3つ160円ぐらい。
茗荷は食べるのも大好きだが、このように観賞していても好い。
忘れ草といえばこちらの方が本家筋にあたる。
「茗荷を食べるともの忘れをする」説の由来は、釈迦の弟子に物忘れも極まった弟子がいて、彼の墓から茗荷が生えてきたという説が有名で、自分の名前さえ忘れるので名札(名荷)を着けていたからとか、名札を背中に背負ってもののそのことさえ忘れたからとか・・・。
そんな彼が釈迦の弟子だというから、「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人おや」的な幅の広さを感じさせる。
私は縦に3~4個に切って熱湯をかけた後、水気をきって甘酢に漬けておく。いろんな薬味としても使えるし、そのまま食べても好い。
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