2022年3月2日水曜日

桃始めて笑う

   タイトルの「桃始めて笑う」は「七十二候」「啓蟄」の「次候」。旧暦では桃が咲き始めるというのだが日本ではちょっとだけ早すぎるから、やはり中国大陸の季節感だろう。

 3月3日は「上巳(じょうし)の節句」でひな祭り。サトーハチローが間違ったので男雛のことを「お内裏さま」と歌詞にしたのを後生に笑われているが、あまりに影響力が大きいので「男雛をお内裏様という」とそのうちに国語辞典に載るかもしれない。
 あえて言えば「帝(みかど)」だろうか。

 「左右」の並び方(並べ方)もよく問題になるが、お雛様側から見て左近の桜・右近の橘で左側が上位であるから、ジェンダーのことを論ずるのでなければ、歴史を踏まえると左側(向かって右)が男雛だと思う。(京都の左京区、右京区は御所から南面しての左右の位置)

 ずーっと以前、娘が生まれたときに義父母から七段飾りの立派な雛人形をいただいたが、六畳の間を占拠してしまうので公共の施設に貰ってもらった。その後は立雛の掛け軸にしていたが、ちょっと寂しいので今年、写真のとおり二代目の雛人形を加えることにした。

 雛人形の前に物差しを置いてみたが、左右で15センチもない。そして凜ちゃんが投げ捨てても壊れなさそうな丈夫そうなプチ雛人形にした。これなら仕舞っておくにも場所をとらない。

 雛祭りの起源には様々なものがあり、それが合流して今があると思うのだが、源氏物語にもある流し雛が大きな源流のひとつだろう。つまり災厄除去の素朴な祈りに違いない。
 で、祖父ちゃんはこれから人形(ひとがた)を製作して、その人形(ひとがた)を焚き上げて孫たちの無病息災を祈ることにしよう。祖父ちゃんは忙しい。病気など言い訳にしておれない。

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