先ずは昔語りから。・・・カラオケ以前、宴会といえばアカペラで、誰かが歌えばみんなが手拍子で応え、ときには合唱になった。いろんな意味で誰もが座を盛り上げようという意思で歌をうたった。
宴会外でも、日活青春映画のように、労働組合青年部の集会などでは腕を組んだり肩を組んだりして歌をうたった。
カラオケ以後を十把一絡げに評する気はないが、歌う者はスクリーンに向かって歌い、他の者は自分の選曲の準備をするような場面が多々みられるようになった。
そんなとき私は昔の宴会を懐かしく思ったりした。
幸いにというか、私たちの労働運動の結果、元の職場は恣意的な人事を許さず、基本的には年功序列的な昇進を実現してきた。だから、私のように労働組合の役員経験者も順に中間管理職になったりした。
なので私は、管理職というほどのことでなくっても、何がしかの企画を担当するようになったときには労働組合員の目で見て感じていた点を大いに仕事に取り入れたつもりだ。(多くのときはより上からの指揮に従わされてはきたが)
実につまらぬ話だが、大きな仕事の区切りの懇親会では、そんなものでよく腕を組んで合唱したりした。おかしなことに、競争社会とカラオケ社会で育ってきた若い人にはある種の新鮮さもあったようだ。
・・・先日、元職場退職者を祝う集いが開かれた。
わが退職者会はこのレセプションでここ数年「高歌放吟」するのを恒例にしてきた。
歌は舟木一夫の歌で、毎年楽しい合唱になった。しかし、ここ数年「そんな歌知らんワ」という若い?人々が増えてきた。で私は悩んだ。
そこで、概ね70歳で二つに分け、70歳未満には「世界で一つだけの花」の歌詞と譜面を用意した。
リードを頼んだTさんはカラオケ伴奏をCDに落とし込んで持ってきてくれた。
少々真面目過ぎるTさんのリードで上手くいくだろうかという一抹の不安があったが、『念ずれば花ひらく』の言葉もあるように、彼の情熱が仲間に伝染したように私には見えた。
来年はSMAPの手の振りをいれようか? もっと別の歌がいいか? 今年の成功を喜びながらもう来年の心配をしている。
突然参入をお許しください。堺の高校での同窓会で高歌放吟するのは「高校三年生」「学園広場」「修学旅行」は定番です。職場の宴会のあとスナックで恥ずかしもなく歌うのは、三田明の「美しい十代」です。その時の齢により ♬ 美しい四十代 ああ~と歌い 昨今では ♬美しい七十代 ~と。いつまで歌えるかなぁ~
返信削除匿名さん、楽しいコメントをありがとうございました。これからも気軽にコメントをお願いします。
返信削除コロナ禍の自粛生活で人と人の交流が断絶してしまいました。それが負の文化(習慣)にならなければ良いのですが・・・
早く高歌放吟できるような場を復活させたいものです。