専ら本の虫になっていたし、あえて言えばラジオの「子ども科学電話相談室」などを聞いていた。
「録画に貯めていた番組を見ていた」「ツタヤからレンタルした映画等を見ていた」「旅行などでテレビは見ていない」という知人も多かった。
それでも、テレビ番組欄のタイトルだけでも「そこまでするか」という感じはわかったし、ニュースの端々でも「お祭り騒ぎ」は理解できた。
そういう状況なので、この間のメディアの分析など到底できないから、ホンの狭い範囲の感想を述べることにする。
第一は、確かに憲法の精神よりも政権に忖度した報道が続いたが、30年前とは相当趣きが異なっていたように感じた。
30年前の代替わりは、天皇という人の逝去と重なっており、市民社会の礼儀という感覚とも重なって、いろんな批判が自粛を余儀なくされる大きな同調圧力があったが、あのときの重苦しさほどは今回はなかったのでないか。
第二は、それにしてもこの報道姿勢は何だろうと考えると、過小評価してはならないが、「年が明けておめでとうございます」「新しい店が開店して行列ができている」「有名グループが解散する」とほゞ同じ土俵の出来事なのかと私は感じた。もっと言えば、「街はハロウィンで賑わっています」的な報道だった気がする。
第三に、だから「令和の時代に期待したい」という発言者も安倍政権を支持するわけでなく、「一般参賀」に行った人々も憲法改正を支持するわけでもないと私は思う。
メディアが作り出す「熱狂」の瞬間風速の恐ろしさは過小評価してはならないが、今般の代替わり報道を過大評価する必要もないのではないか。
ただ、安倍首相や右翼勢力が若い天皇をいいことに「元号事前報告?」のような天皇の政治利用を強化していることは間違いなく、その危険性の注意喚起は大切だと思う。
ただ、安倍首相や右翼勢力が若い天皇をいいことに「元号事前報告?」のような天皇の政治利用を強化していることは間違いなく、その危険性の注意喚起は大切だと思う。
終わりに、そもそも現憲法の第2章以下の民主主義と第1章の天皇制は矛盾している。
違う角度から言っても、一夫一婦制と男系男子も遠からず破綻する可能性がある。
冷泉家のような元貴族や徳川家のような元幕府・大名は、財団等の法人となって歴史を残していることを想起したい。。
芸の世界では家元、宗家、本山等が財団等の法人になっている。
寺社は宗教法人としてその歴史を継承している。
民主主義国家の中で天皇家をどう位置付けるのかは大いに議論すればいい。
権威は自ずと滲み出るようなもので、外から権威付けをしようとするから無理が生じるのだ。
『リテラ』などの指摘によると、テレビ各局の“平成事件振り返り”から「福島原発事故」が見事に消えていたという。以下『リテラ』等の文章の要旨を引用する。
4月6日に放送された『池上彰のニュース
そうだったのか! 3時間スペシャル』(テレビ朝日)の内容は「平成30年大ニュース」と題し、平成の時代に起こった事件や出来事を「昭和」と比較し分析するというもので、ゆとり教育や消費税導入、テロの激増、そして「日本を大きく変えた自然災害」として西日本豪雨、雲仙・普賢岳などともに東日本大震災にも触れられていた。
ところが、その震災についても「SNSが普及」「LINEに既読機能が」といった災害対策がメインで、多くの国民に甚大かつ深刻な被害を与えた福島原発事故についてはクローズアップしなかった。
フジテレビが3月31日に放送した『報道スクープ映像 昭和・平成の衝撃事件!大追跡SP』も同様で、昭和のロス疑惑まで取り上げているのに、原発事故にフォーカスすることはなかった。
NHKでも同じ現象が起きている。『NHKスペシャル』ではこの間、「平成史スクープドキュメント」と銘打った回顧シリーズを放送していたが、「大リーガーNOMO」「山一証券破綻」「小選挙区制導入」「安室奈美恵」などがテーマで、原発事故は結局、テーマにならなかった。
情報番組やワイドショーも、この間、レギュラー枠の中で平成ふりかえり企画を放送したが、やはり原発事故をクローズアップした番組は皆無。
とくに、平成最後の日の『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ系)は、「年表で振り返る30年間」として平成の事件を振り返り、小泉政権の誕生、高橋尚子のシドニー金メダル、ライブドア事件などはたっぷり映像で放送したのだが、2011年になると、「災害の多かった平成、なかでも東日本大震災、いまだに復興道半ば」という短いコメントとともに、津波で押し流された町の写真パネルが一瞬、映されただけで、すぐに「それから2012年、東京オリンピック開催決定、スカイツリー開業、えーそんな前になんの?」と、宮根がおちゃらけトークで別の話題に移してしまった。
この間、原発事故のことをきちんと取り上げていたのは『報ステ』やTBS、それも報道局が作った番組くらいで、他の民放も、NHKも明らかに原発事故を避けていた。
その理由のひとつは安倍政権に対する忖度
直接的な現場への圧力というのは不明だが、局の上層部には、『五輪を前に日本の安全をアピールする必要がある。協力してほしい』というプレッシャーがかかっているようだ。
そのためか、原発事故をクローズアップしようとすると、上から『風評被害を助長するのはどうか』とクレームがつく。振り返り企画でも、そういう空気を忖度したということらしい。
もう1つの理由は、電力会社による“原発広告”の復活。
事故から3、4年が経った頃から、メディアでは“原発広告”が完全に復活。さらに、原発再稼働政策を推し進める安倍政権と歩調を合わせるように、電力業界は広告費を増やし、再びマスコミを“カネ”で漬け込んで“原発タブー”を作り出している。
安倍政権への忖度、原子力ムラによる大量の広告出稿によって、マスコミは再び原発安全神話に加担し、原子力ムラと一体化しつつある。
平成の最大の人災でもあり、世界でも未曾有の原発事故を平成の終わりとともに「なかった」ことにされてしまうのだろうか。
ご存知のとおり、原発事故は、収束していない。
メルトダウンして溶け落ちたデブリの全容は未だ把握出来てない。
仮に取り出せたとしても、保管方法が決まってない。
汚染水は溜まり続け、あと2年でタンクの設置場所がなくなる。
放射能が怖くて避難してる人たちは、避難先の住まいから追い出されようとしている。
子どもたちの甲状腺がん多発の原因を、調べようともせず放置している。
こんな状態を報道もせず、安全神話の時代に後戻りするテレビに蛙たちは茹でられていることも知らず温泉気分でいる。
安倍首相らはフクシマ原発事故と森友・加計問題を無かった事にしたいのでしょう。
返信削除「そうはさせない」と頑張っている人たちがいます。忘れないこと!声を上げ続けること!
そしてテレビや新聞媒体だけに頼らずSNSで発信していくことが大事だと思います。
有言実行で行きましょう。
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