2018年4月24日火曜日

真実は単純かもしれない


 東京新聞は、南スーダンで2016年7月、政府軍と反政府勢力の大規模戦闘が起きた際、国連平和維持活動(PKO)に派遣中の陸上自衛隊部隊が、通常武器を持たない隊員も含め全員に武器携行命令を出したことが22日、分かった・・と報じ、
 派遣隊員は当時を「戦争だった。部隊が全滅すると思った」と証言。PKO参加には「紛争当事者間の停戦合意」など5原則を満たすことが条件で、政府は当時「武力紛争ではない」と説明していたが、参加の根拠が崩れていた可能性が強まった。派遣隊員や防衛省幹部が明らかにした・・と報じた。

   西谷文和氏の講演で知ったことだが、自衛隊基地の東隣はジュバ空港で政府側(大統領派)の拠点、基地の西隣に反政府側(副大統領派)の拠点とするビルがあった。
 つまり自衛隊基地の上空をロケット弾が飛び交っていたわけである。
 そういう地図を見ると、これを戦闘地域と言わずして何とする、という感が深まった。
 そして、日本の大手メディアに頼っていては世界中の真実はほとんど解らないとつくづく思った。

   2015年1月7日にパリの週刊新聞社シャルリーエブドを3人組の男が襲い17人の犠牲者が出た。そして11日「私はシャルリー」と書かれたプラカードがパリの街を覆った。そのデモの先頭には世界40か国の首脳が立っていた。その映像(のみ)はフランス中、否、全世界中に配信され「テロとの戦い」「これは戦争だ」という世論は確固たるものになった。

 しかし、英インディペンデンス紙の写真では、それは全くの「やらせ」であることが明らかだった。だがすでに世界中の世論はできあがっていた。
 『頭を冷やす』・・このことが何よりも大切な時代になっている。
 ISを支持するつもりはないが、中東を地獄の底に突き落としたのは欧米先進国である。
 
 武器輸出大国や戦争が無ければ経済が成り立たない国がある。厳然たる事実である。
 「あの国はイスラム〇〇派だからね」などと判ったような口をきく前に、正確な事実と単純な仕組みをしっかりと凝視することが大切ではないだろうか。

    春暑し野菜作りは土づくり
    庭に微かな肥料の匂い。臭いと思うかどうかは人それぞれ。

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