2018年4月15日日曜日

 トランプがメキシコ国境に壁を建てるというのを肯定するものではないが、かつてのベルリンの壁という発想は多くの日本人には珍奇に映るが世界的には珍しくないようだ。
 NHKBSプレミアムの「世界街歩き」では街中が城壁に囲まれている古い都市が珍しくない。
北アイルランドの壁
   中国の城や街というのも歴史的にはそういうのが多い。
 現在進行形ではイスラエルがパレスチナ地域に壁を建てている。
 またNHKの「関口宏の鉄道旅・イングランド」では北アイルランドにはプロテスタントとカトリックの住区ははっきり分かれていて、住区の間に高い壁があり、夜間には門が施錠されていた。
 イスラエルも北アイルランドも、信仰する宗教の違いが大いに関わっているというから、平均的日本人にはその感情が理解し難い。
 
 英領北アイルランドについては、イギリスがEUを離脱することで、EU加盟のアイルランド共和国との国境を越えた移動の制限が生じる。
 そうすれば北アイルランドの和平合意20年が崩壊する可能性もある。今現在も自治政府は機能不全状態だ。
 あまり悲観的になる必要はないが、世界中では戦争や紛争が後を絶たない。
 
 よく考えると、ここ70年間に戦争そのものをしてこなかった国は日本ぐらいではないだろうか。
 この国にいろんな弱点はあるが、戦争も壁も必要としてこなかった淵源が現憲法にあるのは間違いない。
 この憲法の上に民主国家を発展させれば、真の意味で日本は世界のリーダーになれる気がする。
 特に一神教の宗教国家でないことがプラス面だが、そういう意味でも戦前の国家神道の復活は好くない。

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