2015年12月25日金曜日

メリークリスマス

去年の写真
  クリスマスイブは恒例のお仕事として、老人ホームの各部屋(ユニット)にサンタクロースやトナカイの衣装を着けてクリスマスケーキを配って歩いた。
 症状の軽い入居者は大いに喜んでくれた。
 施設に入居するとこういう行事が頻繁にあって楽しい刺激になっている。
 介護する方も、家族介護ではなかなかそこまで気力は出ないが、施設に入居して家族が協力し合ったら新しい世界が広がっていく。
 老いることは自然の摂理だから、親の将来を考えるとスムースに施設入居できるように事前に事前に種々準備をする方がよいと信じている。
 孫にクリスマスプレゼントするのもよいが、親にこそ行事を通じて感謝したいものである。
 昨日は一日クリスチャンだった。

  デュラン・れい子さんの気軽な新書を読んでいたとき、後に夫となるスウェーデン人が日本にやってきて、「日本は365日どこかでお祭りのある世界でも稀有な国だと驚いた」と書かれていたことに私が驚いた。
 ヨーロッパでは、クリスマス、復活祭(イースター)、謝肉祭(カーニバル)それにその土地の聖人のお祭りぐらいだし、そのすべてがキリスト教に根ざすものなのでバラエティーにも乏しいという。

 といっても、日本でも同じ人間が365日お祭りをしているわけではないが、行こうと思えば容易に行ける近県のお祭りだけでも豊富だし、町内会の夏祭りや餅つき大会なども含めるとスウェーデン人が驚いたという話も理解できなくもない。
 日本人は古くはお正月とお盆と秋祭りぐらいしか休まなかったという定説も、よく吟味するとそうではなく、けっこうお祭り好きの民族だったのかもしれない。
 その上に、近年は商業主義主導の年中行事が広まって、私はそれはある種の植民地文化ではないかと思うのだが、世界でも稀有な国は今も成長していっている。
 私はというと、そういう風潮に眉をひそめているわけではなく、結構楽しんでいる。

2 件のコメント:

  1.  このお祭りに関する記事を書くにあたって民俗学では有名な概念である「ハレとケ(非日常と日常)(晴と褻)」について広辞苑を開いてみたら全く載っていなかった。因みに三省堂と小学館の古語辞典には載っていた。・・・・古語の時代にはあったハレとケが365日ハレの時代になったということだろうか。

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  2.  24日は、クリスマスケーキ以外にもクリスマス会がありクリスマスプレゼントがあった。
     そうすると、何か平穏な日常と異なる事件発生のようになり、興奮して寝付かれない方々もいたようだ。ああ難しい。

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