2014年9月1日月曜日

コウモリ受難

 8月7日の記事で「コウモリは蚊などの害虫を食べてくれる益獣だ」と書いた私としては、「コウモリはエボラ出血熱ウィルスの自然宿主」だろうという昨今のニュースは気が重い。
 ただいろんな情報をよく読むとそれはアフリカのオオコウモリ科の食用コウモリのことのようでもあるし、厚労省も日本のコウモリについては何の注意も発していない。
 つまり、普通の生活の範囲内では日本のコウモリに心配はなく、これらのニュースによっていたずらに恐怖感が広がったり、駆除すべきだというようなヒステリーが高まらないことを願っている。
 事実、ホームセンターの一等地に「コウモリ忌避剤」が山のように盛り上げられていたのは、商売人の勘というか読みなのだろうが、少し嫌な感じがする。

 というように、陰ながら日本コウモリを応援する身としては何かしなければならないと考え、『まっちゃまち(松屋町)』の人形店を巡って「コウモリの可愛い人形はありませんか?」と尋ね歩いたが、どこでも「物好きな爺さんやな」という顔をされたうえで「残念ながらありません」とあしらわれた。(スリラー的なものはあるにはあった。)
 
  古来日本では縁起の良い動物とされ、七代目団十郎がコウモリの図柄を好んだので流行したこともあり、広く東洋では蝙蝠の字と発音が福に通じるとして大いに歓迎されていたにもかかわらず、・・・・・これをグローバル化というべきか、フランケンやドラキュラの相棒のイメージが拡大した結果が我が「まっちゃまち」のこの現状なのだろう。
 日本人はいつの間に西洋人になったのか。そうか、明治維新で魂はすでに脱亜入欧してたのだった。

 で、そんなことは諦めていた後日、スタジオ・ジブリのキャラクターグッズの店「どんぐり共和国」という店の前を通ったので尋ねてみたら、「指人形で良かったら」と写真のものを探し出してくれた。
 ただ、若い女性店員が「コウモリをお求めになる方はほんとうに珍しい」と笑いながら渡してくれたのは微妙だった。

1 件のコメント:

  1.  エボラ出血熱よりもデング熱の方が現実の脅威は大きいようですから、蚊をいっぱい食べてくれるコウモリは大事にしましょう。

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