2014年9月28日日曜日

恋人を待つ気持ち

  京都市右京区嵯峨水尾で休耕田にフジバカマを植えたところ、南方に向かって渡る途中のアサギマダラが群舞していると27日の新聞に大きく載っていた。
 我が家のフジバカマは外の花々の為に毎年小さくなっている(株を小さくしている)が、新聞の写真よりは少し遅れて咲き始めている。
 なので、今年もアサギマダラが来てくれないかとワクワクしながら待っている。
 そして、こんなパルピテーションを一人占めしておくのはもったいないから、写真のとおり『アサギマダラ来る』的な看板を掲示した。
『奥の地味な花は、秋の七草 
 藤袴(フジバカマ)で、
 海を渡る蝶 アサギマダラの食草です。
          去年は写真のとおり
      来てくれましたが、
      今年はどうでしょう。』と書きました。 
 町行く人の中で、一人か二人ぐらいは「へ~、それは楽しみだ。」とノッテくれるだろう。

 彼岸花は終わった。
 金木犀が街中を芳香に包んでいる。
 水菜の種をまいた。
 ヤマガラが子猫のようにニャーニャーと鳴いている。
 まぎれもなく秋だ。
 ここ数年では珍しい普通の気候にホッとしている。

 ※ 浅葱 黄色がかった薄い藍色。また、青みがかった薄い緑色。〔新潮漢字辞典〕 

5 件のコメント:

  1. 今年は彼岸花にお目にかかれませんでした。藤袴とアサギマダラ見たいです。

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  2.  彼岸花は9月20日の記事の明日香路でもきれいでした。
     我が家の彼岸花は増えすぎて相当処分しましたが、それでも立派に彩ってくれました。この後は冬の間中無茶苦茶に葉っぱを茂らせます。その間は少しうんざりします。

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  3. 大好きな彼岸花 我が家の庭にも紅白植えていますよ
    毎年白が先に咲きます

    27日橿原神宮での大和学講座の後 本薬師寺のホテイアオイを
    見てきました 彼岸花の赤 ホテイアオイの薄紫色 畝傍山は眼の前
    とても素敵でした

    28日近くの大型スーパーでの上野誠先生の万葉講座
     大津皇子と二上山の講演で薬師寺 花会式 大津皇子の
    繋がりがちょっぴり理解?出来た気がしました

    ごめんなさい  彼岸花から横道に逸れちゃいました

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  4.  秋風の漂うようなお手紙(コメント)をありがとうございます。
     天武・持統ゆかりの薬師寺が大津皇子を祀るのは、卑怯にも(持統が)非業の死に追いやった怨霊を鎮めようとしたものでしょうか。
     そして上野誠先生なら、そんな話も恋の話にしてしまうのでしょうか。
     二上山というと折口信夫の「死者の書」、五木寛之の「風の王国」を思い出しますが、正直に言えばその断片を思い出すだけで大方は忘れてしまいました。歳は取りたくないものです。

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  5.  「ふじばかまと蝶のお話うれしく拝見しました・・・・・・・・」という達筆のラブレターが紅葉した数枚の葉っぱを畳み込んでポストに入っていた。
     平安朝の物語のように何方かはわからない。
     少し恥ずかしいが、小説のような展開に心が温まっている。

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