風さえなければ気温8度はそれほど厳しくはないと言えば言えなくもないが、それにしても動いている虫はほとんどいない「寒中お見舞い」の季節である。
だから、そんな冬空の下を、ゆらゆらと蚊柱を立てたり、弱弱しく飛び回っている姿は健気で感動的でさえある。(見ようによっては弱弱しくも女々しくもない。)
私は小さい時からこの蚊柱の下で「う~~~~~~」と唸るのが好きだった。
蚊柱が私の声に応じて降りてきて、顔の周りを回るのが、ペットを飼い慣らしているようで楽しかった。
世間では、顔に近づく蚊柱は嫌悪の対象らしいが信じられない。(という私の感覚が信じられないというのが世の大勢ですか。)
この主人公がユスリカであるらしいことは文献等で薄々は知っていたが、さりとて本当に確かめるようなこともせずに今日に至っていた。
そこで一念発起して撮影してみようと思い、ようやく椿の葉に留まったところをパチリと撮ったら、なるほどやはりユスリカだった。(きっとそうだろう?)身長は約3ミリ。
それにしてもいったい何処から湧いてくるのだろう。
文字どおり湧いてくる感じである。 あの弱弱しい飛翔力で直近の川から飛んできたとは到底思えないし。
その蚊柱をほとんどの人は知っているが、その名前はほとんど知られていない。
もちろんその生態は言うまでもない。
これほど徹底的に無視されてきた虫もいないだろう。
ある本には「益虫でも害虫でもない虫」と書かれていた。
無芸大食、何か身につまされる連想が働いた。
私は長い間、「俺の特殊能力だ」と思っていましたが、、ガックリ。
返信削除「う~~~~~~~」のことですね。
返信削除これって、「蚊操り」とかなんとか、名詞のようなものはないのですかね。
そして、どこかの小説や文献にないのですかね。
誰かご教示ください。