2013年2月3日日曜日

気の早い訪問者

  まいど代わり映えもしない虫の話でお恥ずかしいが、2月2日は4月上旬並みに暖かくなった。
  と、「待ってました」とばかりに我が家を訪問してくれたのが写真のシジミチョウ。
  その華麗な衣装に、「もしかしてルーミスシジミ?」と胸が高鳴った。
  ルーミスシジミは春日奥山に生息?する天然記念物、絶滅寸前種。
  若い頃いくらか山登りをし、その関係で山の本を楽しく読んだことがあったが、ルーミスシジミはそんな山の本の中ではおなじみの登場人物だった。
  お察しのとおり、そんな夢のような出会いがひょっこりおこるわけはなく、もしルーミスシジミであれば然るべき報告が必要なぐらいの大事件であるから、やっぱりムラサキシジミというのが正解だろうが、素人の私には、正直に言ってルーミスシジミとムラサキシジミの見分けはつかない。

  それでよい。
  正月早々にブログに書いたが、今年初訪問をしてくれた鳥はルリビタキだった。そして今回、初訪問をしてくれた虫は、ユスリカには悪いがユスリカは除外して(申し訳ない)、それはこのムラサキシジミだった。
  二人とも、家主の老化と反比例して、揃って美しい訪問者だった。嬉しい。
  お坊さんに言わせれば「そんな良いことが続いた後にはよくないことも来るというのが諸行無常の意味である。」と言われそうだが、浅はかな凡夫は、「年の初めから綺麗な訪問者が続いたから今年は良い年になりそうだ。」と、ノーテンキに喜んでいる。
 だが気の早いムラサキシジミよ! 瞬間的な気温の後には驚くような寒気が下がってくるらしい。
 やはり諸行無常が真理なのだろう。

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