2011年6月27日月曜日

生駒谷の昔子供

 「今年は鰻が値上がりしている」というテレビを見ながら、「鰻なんか食べたことなかったなあ」「野菜ばっかりやったからなあ」と、義母が小さい頃の思い出を語り出し、・・・・そして、些か唐突に「おやつに蜂の子を食べましてん」と呟いた。(これは、昔のことを私に伝えておかなければ・・という使命感らしい?)
 それにしても、おやつの話は以前に大分丁寧に聞き、おやつに木の実とイナゴというのはたしかに聞いたけれど、蜂の子の話は聞き初めである。
 長野や岐阜での蜂の子の(昆虫食の)話は有名で、本で読んだり、テレビで見たり、そして食べたりしたことがあるが、奈良の生駒谷でも蜂の子を食べていたというのは、本や奈良に関わる講演でも聞いたことがなかったことである。
 「やはり地中に巣を作る(クロ)スズメ蜂ですか?」と聞いたら、普通のアシナガ蜂とのことで、あの、普通に家の周囲で見るアシナガ蜂の巣を燻してから採ったらしい。
 そして、「佃煮? 素焼き?」と聞いたところ、「そのまま引っ張り出して生で食べますねん」とのこと。
 「プチッと、ちょっと甘かった」というのは80年ほど前の懐かしい思い出のよう。
 生駒の郷土史を調べもせずに偉そうなことは言えないが、ビールを飲みながら宮本常一になったような愉快な気分になった。

4 件のコメント:

  1.  中学校の校庭のクローバーの庭にミツバチが飛んできます。学生帽でたたき落とし、針の先を指先で慎重につかみ引っぱるとその先にゼリー状の物が付いて出てきます。これを舐めるととても甘かったような記憶が何処かに残っているのですが、少年の日の甘い記憶の産物でしょうか。

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  2.  ひげ親父さんのミツバチのコメントは初耳です。社会は広いものですね。そして急速に画一化され忘れ去られていくようですね。

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  3.  アシナガ蜂は子供の頃、かんの虫に?効くということでお義母さんと同じように食べたのと巣から取り出して砂糖醤油で甘辛く炒めて食べた(食べさせられた?)経験があります。記憶ではあまり美味しいものではなかったように思います。

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  4.  茅渟の海さんなら知っていそうだと思っていましたが、やはり・・・。
     ネットなどを見ますと「かんの虫薬」どころか高級サプリメントの観を呈していますね。
     もしかしてこのブログから大ブレーク・・・・なんてことはないか。

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