2026年4月13日月曜日

カンサイタンポポ

    先日ハイキングで甲山(かぶとやま)の山裾を歩いたとき、「わあ、珍しい白いタンポポだ」「ほんとだ、ほんとだ」と喜んでいるグループがいたが、その日私は家を出てすぐに白いタンポポを見ながら甲山に来たのだから、少し可笑しかった。一番目の写真はわが家近くの「白タンポポ」。

 もちろん近くには黄色いタンポポもいっぱい生えている。それ自体は珍しくもなんともない。
    現代のタンポポ事情で一番の問題は、日本固有種のカンサイタンポポやカントウタンポポ(ニホンタンポポ)が急速に外来種のセイヨウタンポポに駆逐されて行っていることである。
 多くの場合植物の外来種は桁違いに繁殖力が強いので、固有種を守れという主張はヘイトスピーチとは次元が違う。

 タンポポでいえば、ニホンタンポポは自家受粉では種ができないから仲間と群生を続けていなければならない。
 その上に種の数がずっと少ない。さらに春に受粉してできた種は秋まで発芽しない。なんというおしとやかさだ。
    その何もかも反対がセイヨウタンポポだからあっという間に日本中を席巻している。

  三枚目の写真は、今年(この間)わが家の庭に突然生えてきたタンポポ。
 矢印の部分が「外総苞片(がいそうほうへん)」と呼ばれる部分。はっきりと下向きに反曲している(そっくり返っている)。
    これがセイヨウタンポポの最大の特徴である。

 そして四枚目、五枚目がわが家周辺の古い遊歩道のタンポポ。
 外総苞片が反り返っていないのは一目瞭然。けなげなカンサイタンポポ(固有種ニホンタンポポ)だ。
    ちなみにこの(ニホンタンポポの)写真をスマホのAIに見せたら『セイヨウタンポポ』と答えたから、皆さん、AIを頭から信じてはいけません。

    なおカンサイタンポポはカントウタンポポに比べて花も花の基部も小ぶりといわれているからこれはカンサイタンポポで間違いないと考えられる。
 あなたの周りのそのタンポポ、固有種?外来種?

 理屈めいた箇所は、田中修著『雑草のはなし』(中公新書)を参考に記述した。


0 件のコメント:

コメントを投稿