2026年2月3日火曜日

鬼は外

    白川静文字学によると「春」の元の字(金文)は草冠に屯。寒い冬の間、閉じ込められていた草の根がようやく芽を出そうという意。
 「春」のフランス語やスペイン語は「最初の時」。英語やオランダ語には「跳ねる」の意味もある。つまり、立春を正月と思う思想には道理があり、その前日である節分に厄払いをして新たな一年を迎えようと考えるのもまた道理がある。

 2月3日は節分である。豆まきの由来は古代中国の追儺の儀式だが、日本で広まった理由の一つには文武天皇の706年に疫病が流行したので「鬼やらい」を行ったことなどがある。
 つまり豆まきは、ただの保育園の行事ではなく、歴史を重ねた真剣なものだった。そして疫病なんぞは今もまた人類の恐怖である。その上に・・・

 時あたかも、ゆるがせにできない鬼のような災難が国会を自分勝手解散し、我われの健康や平和に襲い掛かってきている。ここは熟慮の一票で退治しようと思う。そしてやっぱり豆まきも・・・
 
 日曜日に孫の凜ちゃんファミリーが「祖父ちゃん、お誕生日おめでとう」と来てくれたので、豆まきを繰り上げ実施した。祖父ちゃんは心から喜んでいる。
 さてわが家の豆まきの本番は2月3日の夜に行う。2階のベランダからはけっこう大きな声で「鬼は外、福は内」とやる。街中が高齢化していて、外からはその種の声は聞こえてこないがわが家はやる。
 四方八方の戸口でやって最後は北西で、「鬼は外、福は内、戌亥の隅にどっさりこ」と言って戸を大きくびしゃんと閉めてこれを終える。

【おまけ】節分には厄落としの行事もある。河竹黙阿弥の作った歌舞伎三人吉三の台詞は有名。
「おん厄払いましょ、厄落とし。あゝら、めでたいな、めでたいな、ほんに今夜は節分か、西の海より川の中、落ちた夜鷹は厄落とし、豆沢山に一文の、銭と違って金包み、こいつぁ春から縁起がいいわぇ」



4 件のコメント:

  1. 米朝落語の「厄払い」には「あーら、めでたやな。めでたやな、めでたいことで払うなら、鶴は千年、亀は万年、浦島太郎は八千歳、東方朔は九千歳、三浦の大百六つ、かかるめでたきおりからに、いかなる悪魔が来ようともこの厄払いがひっとらえ、西の海へさらり、厄払いまひょ。」

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  2. スノウさん、ありがとうございました✨

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  3. 最後の写真は3日の夜に追加した。
    イワシの頭とヒイラギの「ヤイカガシ」(焼嗅し)(柊鰯)。

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  4. その前に、大きな声で「鬼は外、福は内、戌亥の隅にどっさりこ」と豆まきをしたのはいうまでもありません。

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