2025年12月24日水曜日

悟空は誰かの掌で

    孫悟空は自分の力で地の果てまで飛んだつもりだったが、実はそこはお釈迦様の掌の中だったという話があるが、「世の中のニュースはスマホでみんな知っている」というどこかの国民も悟空と似ているかもしれない。
 フェイスブックなどに勝手に入ってくるものに、「日本(人)を知らずに馬鹿にしていた外国人が、こんな事実を知って驚いた。日本(人)に感動した」というパターンの一見ドキュメンタリーみたいな短い動画が数多い。
 上手くつくられているので、へ~そうだったのか!と思ったり、日本人として少々感動ものもある。ただ、ストーリーの基本は何となく似ていて、結局、ニッポン(人)エライ! 某国(人)はオチル! のパターンである。
 それにしてもこんな動画を数多くよく作るものだと感心していたが、先日、求人広告のようなものがスマホにあり、「日本称賛や中国批判の台本に従って、中国人の迷惑行為やマナー違反などの動画作成をすれば1本何千円」というもので驚いた。
 ほんとうの黒幕は知らないが、ダブルレインボー社が大手求人サイト・クラウドワークスに依頼したものだと新聞にあった。
 結局、誰かの仕掛けで「中国批判キャンペーンが面白おかしくSNSで拡散」され、それをテレビが「今SNSでこんな話題が盛り上がっています」ととりあげると、悟空でなくても「少しはそんなこともあるかも」ぐらいの影響は受けないか。
 世論調査の報道などを見ながら、少し恐ろしい世の中になってきた感じがする。

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