その中に「客從遠方來 遺我雙鯉魚※ 呼兒烹鯉
魚 中有尺素書 長跪讀素書 書中竟何如」(ある日、客人が遠方からやって来て、二匹の鯉を下さった。(子供を呼んでこの鯉を煮て調理したところ、中に一尺の絹布で出来た手紙があり、夫からの妻や家族を想う気持ちが綴られていた)というくだりがあった。
この※双鯉魚(雙鯉魚)(そうりぎょ)とは二匹の鯉のことで、このことから手紙の別名を「双鯉(雙鯉)(そうり)」、または「双魚(雙魚)(そうぎょ)」という——以上はコピペみたいなもの。
年賀状作成の時期になったので、そんなことを思い出しながら年賀状の末尾に「雙魚封簡」の印を押印した。「心を込めてこの文をお送りします」という気持ちだ。
筆不精ということもあって年に一度の便りだが、それぞれの宛名を見ながら「彼(女)はどうしているだろうか?」「彼(女)は版画だったな!」「イラスト!」「写真のコラージュ!」「文芸作品!」「撮り鉄!」「所信表明!」などと、それぞれのこれまでの年賀状の特徴を思い浮かべたりした。こういう時間も決して悪くない。

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