2025年11月24日月曜日

軽み

    五木寛之著『遊行期』に"なるほど”と感じた部分があったので記録しておく。
 🔳 蓮如の言葉の中に「人は軽(かろ)きがよき」という名言があります。年をとるにしたがって重厚にゆったりしていく、という老化の道もあるでしょう。けれども、最後まで軽薄なぐらいにちょろちょろしている。それも一つの望ましい老化のあり方ではないでしょうか。
 ちょっとC調なぐらい軽やか。これはすごく大事なことだと思います。
 日本では「あの人は貫禄がある」とか何か重々しいほうがよしとされるけれども、私はむしろC調、軽薄のほうを大事にして生きてきました。
 ・・・周りと調和しているボケ。そういうものに達するためには、それなりのこころ配りや努力が必要でしょう。
 それを強制や義務感でなく、楽しみながらおもしろがってやっていく。そのためにも「重さ」ではなく「軽さ」が大事だと思うのです。🔳
 昔大先輩から「芭蕉晩年の俳句の好さは軽み(かろみ)だ」と教えられたが、そうなのだろう。・・てなことを書いているうちは軽くはない。ハイ。

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