2025年11月15日土曜日

遊行期

    五木寛之著『遊行期(ゆぎょうき)――オレたちはどうボケるか』という本を読んだ。ハウツー本ではないが、中にはハウツーみたいなところもあった。
 そんな中の一つが「意識的に変化する」で、著者は、「よく規則正しい生活がよいと言われるが、同じ生活を百年一日のごとく続けていると・・ボケる・・」と書いている。
 ただこれは爺(男)の言い草であって、現実に日々のルーティンを支えている女性には「何を―!」となるだろうが、そのことは横に置いて著者の主旨を肯定して・・

 確かに、私は国語の劣等生であったが、例のテレビのプレバトを見て、それならいっぺん挑戦してやろうかと短歌、俳句、川柳を無手勝流で始めたら、確かに世間を見る目が少し変わってきた。大げさながら歳をとってから変化し、変化しつつあるつもり‥
 近頃は、「怒りや悲しみはサルでも表すが、笑いは人間の専売ではないか」と川柳に挑戦しているが、これがなかなかポエムにならない。人間力のせいかとうなだれている。

 編集に嚙んでいる会報の川柳欄に「歳なので 断るときの 常套句」という投句があったが、五木流に言えばこれが一番悪い。生きることを断ってはならない。
 著者は、「服装にしても、思い切って変化せよ」と書いている。
 そうは言っても、そんな服を着て出かけるところもない私だが、よしそれなら!とまた一つ帽子を買った。似合ってないかもしれないが、見慣れていない自分を見て、これもアリか!と思っている。変化!!

0 件のコメント:

コメントを投稿