2025年11月12日水曜日

奈良の鹿

    立憲の西村氏が予算委員会で高市首相に対して「外国人が奈良の鹿を虐待している」かのような発言をしたことについて、「予算委員会で何をだらだら追及しているのだ」的な 批判をネットで維新の吉村代表が行った。
 翌日のABCテレビの「おはよう朝日です」でもそういう批判があったが、私はそういう批判にちょっと違和感があった。
 西村氏の演説の上手い下手は別にして、中学校ぐらいの国語のテストで「作者は何を言わんとしているか」ということになると、本質は「あやふやなニュースソースやごく例外的な一部の事象を、まるで日常であるかのように語るのは外国人排外主義に通じるのではないか」というところにあるのだと私は思う。
 高市氏は自民党総裁選挙で旧安倍派の右翼的議員の票を得るために、外国人排外主義の主張に便乗、おもねたのだろう。それは国の指導者としてやってはいけない態度であった。
 私は半世紀以上奈良公園にバードウォッチングに行ったり、今もその地の寺院の、ある「会員」であるから、鹿と人間の触れ合いをいろいろと相当見てきている。
 仁王立ち?になった鹿とボクシングのように喧嘩している日本人も見た。
 カバンのビニール袋を盗られている外国人もいた。そんな時は外国人に注意し、鹿には口から出すよう場合によってはほっぺたをはたいたこともある。
 今、インバウンドの奈良公園では日本人と思われる観光客は私の感覚だと10,000分の1ぐらいだと思われる。それでも、そんな悪質な外国人を見たことはない。私が見ていないことがゼロの証拠にはならないが、まるでそんなことが頻繁に起こっているかのような発言は盛りすぎだし、盛りすぎというのは8割方虚偽である。

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