それをバカバカしいとか古臭いとかいうのは容易いが、その時代のそういう行事のようなものを推測しようとしなければ歴史はほんとうには掴めないし大体がそういう歴史認識では人生感も貧相になる。そういう風に思って古い習慣を私は大事にしている。
私自身は迷信だとか「」付きの習慣のようなものに極めてクールだが、世の中を見渡せばけっこうそういうものに影響されている人も少なくない。そしてそういう人に限ってメジャーにはなっていない古い習慣等には冷淡に思える。
GWには来れなかった孫の凜ちゃんが来たので、ショウブ湯を沸かしてショウブの鉢巻きをさせた。
ショウブの鉢巻きで病気にならないなどと小指の先ほども考えてはいないが、「小さい頃に祖父ちゃんからショウブの鉢巻きを教えてもらった」記憶はどこかに残るだろう。それでいい。
NHK BSの「日本縦断こころ旅」を楽しく見ているが、その魅力の一番はその土地の風景などではなく「お手紙」の内容で、少なくないそれは、生前の祖父母や父母との思い出の風景である。それがいい。
ショウブの鉢巻き、祖父ちゃんの思い出、それでいい。
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