ロシアの統計だけでなく国際通貨基金(IMF)の統計でも「2022年のロシアの実質経済成長率は△2.2%にとどまった」というから、若干期待外れのニュースかもしれないが、ロシア経済の内実はそれほど明るくないとの解説もあってウクライナ支援国側に希望はある。
それにしても日本は「輸入制限38品目」などと言って大いに経済制裁を課しているように吹聴しているが、それは輸入額のたかだか1%程度でしかなく、有名なカニ、ウニ、タラコなどはオランダ等を迂回して輸入されているらしい。何が(ロシアに輸出入する)中国だ、インドだ、トルコだ・・・だ。
さて、近頃テレビが面白くないからラジオをよくつけているが、ラジオにはひとつ大いに気になっていることがある。
それは、パーソナリティーが自分の名を冠する番組をよく進行しているのだが、ある意味テレビ以上に社会問題を「一人称で」語っているのだが。それはそれでよいのだが、その番組の中に通販コーナーが自然な流れのように登場し、パーソナリティーがニュースと同じような「一人称」でその商品を誉めたり感想を言うのが気にかかる。それは私の印象では、CMの常識を格段に超える宣伝効果を持っている。
「もしその商品に効果がないならパーソナリティー個人が責任をとるのだろうか」と心配するぐらいだ。
冬の間、そういうラジオ通販を大いに賑わしていた一つがカニだった。「これは安い」「絶対おすすめです」というそのカニはもちろんロシア産。その次のコーナーでウクライナを語っても、国民ひとりひとりが対処できる経済制裁・・つまりロシア産の消費を我慢しよう・・という話を全く聞いたことがないのはムベなるかな。
ロシアに多くの輸出をしている中国やインドに対してだって、ロシア経済制裁の話を一貫させるならば輸出入制限をすべきだろうがそういう話もない。国連決議に棄権した(弱い)途上国をののしるだけでは何も変わらない。
外交と、そして返り血を浴びてでも経済制裁しかないと私は思うのだが。
このシーズン、カニ料理をしなかったわが家は、結果として対ロシア経済制裁に貢献したことになるが、そのことを妻に言うと「明太子のタラコはロシアでしょ」と反論された。ああ罪なき者のみ石を投げよ!
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