会計年度をはじめ多くの公の機関も年度が更新され、それに合わせて比較的大きな人事異動があったりする。
たまには嫌な環境から解き放たれる嬉しい人事異動もあるが、未知の仕事と環境が始まる不安もある。
人事異動の発令の前には「内示」があるのだが、3月のその頃は沈丁花の季節でもある。
だから、沈丁花の香りが漂うと、昔の思い出は出てこなくても環境の変わる不安感がぼんやりとフラッシュバックしてくる。
住居を引越ししなければならない人事異動も大変だし、この時期の引っ越し費用も大変だ。「引っ越し貧乏」という言葉もあるが、そういう側面もある。
労働組合が共済事業として引っ越し関連の斡旋をしているのも喜ばれている。
昔は(今も?)、会社が、結婚間もない社員や家を新築した社員を遠隔地に配置換えするということがよくあった。
単身赴任や転居をわざと突き付けて、「会社をとるか家族をとるか」という択一を迫り、会社人間(社畜?)に仕立て上げるというものだった。
労働法があってさえそういうものだった。いま、例えば労災保険の業務上認定に対して事業主の不服申し立てが現実化している。どこかで大いに労働法とは何かを語るべき時ではないだろうか。
などということを考えながら、シジュウカラの引っ越しのための新居を建ててあげた。
ベランダに来る雀たちが舞い散る雪の中で寒そうにプランターの陰に蹲っている。嫁はんのお友達にDIYで何でも作る人がいるので雀の避寒小屋を作ってくれないかと頼んだら「寒ければ羽毛を膨らませているから大丈夫!」と断られた。そうかもしれないがやはりどう見ても寒さに縮こまっているように見えるのだが。
返信削除私も避寒小屋を作るよりも、そこで一句作るべきだと思います。ふくら雀はまさしく冬の季語です。期待しています。
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