「秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり)かき数ふれば 七種(ななくさ)の花」巻8の1537
「萩の花 尾花葛花(くずはな) なでしこの花 おみなえし また 藤袴(ふじばかま) 朝顔の花」巻8の1538
「ここの朝顔は桔梗である」とする牧野富太郎氏らの有力な意見があるが、今日のところは深入りはせず、普通に「秋の七草」にしておく。もちろん、朝顔は秋の季語。
ただ、朝顔に限らず季語は全て旧暦によるものだから、七夕の頃に咲くから牽牛花であることと矛盾はしない。
しかし、この写真の「西洋朝顔」はそれらの常識を乗り越えて、まず、一年草ではなく多年草。そして、吹雪や冠雪のたよりを聴きながら咲いている。
写真は地上から緑のカーテンを作った上で2階のベランダで咲いている。ほゞ半年間咲いている。
寒風に咲いているこの風景はなかなか常識的な目には納得しがたいようで、「その花は何ですか?」と問われることもしばしばある。「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったものである。
元の普通の朝顔について、昔、東京は入谷の朝顔市に行ったことがあるが、大層な規模のものだった。
三大道楽と聞いて、呑む、打つ、買うは凡人で、江戸の下級武士たちは釣り、骨董、園芸に打ち込んだらしい。その園芸(品種改良)の雄が朝顔だったらしい。
武士といえば今でいう兵隊。日本の伝統を重んずれば自衛隊員は朝顔の品種改良に打ち込むべし。そんな自衛隊を見れば侵略してくる国もなかろうに。と夢を見る。
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