2022年2月22日火曜日

苦労がねえ

   『苦労がねえ(ない)金持ち』(「がねえ」と「金(かね)」は掛詞で(クロガネモチ)と言うから、およそ我が家には似つかわしくない樹木だが、真冬並みの寒風にびくともせず、赤い実が早春の陽に輝いている。

 何年か前の冬にはムクドリの大群がやってきて、あっという間に実を裸にしてしまったが、今シーズンは写真のとおりだ。

   何回か書いたことがあるが我が家の庭を縄張りにしているヒヨドリがいる。通常は隣家のネズミモチの木に止まっていて、時々各種の実を食べに来る。そして他のヒヨドリや野鳥が来るとまるで猛禽類の如く襲いかかって追い払う。全くカワイゲがない。

 さて、今シーズンだが我が家だけでなくあちこちの街路樹のクロガネモチに赤い実が残っている。「今シーズンは冬鳥が少ないのかなあ」と私が呟くと、「赤い実は相対的に不味いらしいで」と妻が言った。だから春先頃、旨い実を食べ尽くした頃に赤い実を食べるというのだが、カマツカの赤い実などは既に食べ尽くされているし‥。真偽は不明。

 ここは論より証拠。食べてみたところ確かに旨くはないが拒絶反応が起こるほどではない(どちらかというと不味いけれど)。

 本を読むと「不味い実のため長期間実が残るので庭木に向いている」とあったが、ナルホドこれには納得。

 「金持ち」には成れもしないし成りたくもないが、健康などの「苦労」は「ねえ」に越したことはない。

1 件のコメント:

  1.  3月1日朝から賑やかだと思ったら、ツグミの大群がヒヨドリもまじえてこの木に群がって、乱舞していた。まだ丸坊主にはなっていない。記録しておく。

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