2022年2月7日月曜日

おっさん読むべし

   2022年2月6日初版第一刷発行の『おっさんの掟』を読んだ。
   谷口真由美著小学館新書の正真正銘の新刊のため、小学館新書の棚になく、店員さんに尋ねたら新刊コナーだという。それが書店の掟なのか知らん。

 森喜朗元東京五輪組織委員会会長が「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」と女性蔑視発言をしたときにメディアは森氏の頭の中を詮索し「わきまえない女はラグビー協会の谷口理事だろう」と面白おかしく取り上げたが、そんなレベルで語るなら、関西の大学の先生は講義の内容と共に話術も必要で、そういう風土の在阪テレビ局でしっかりとコメントを発してこられた谷口氏は当てはまらないというのが衆目の一致するところだった。

 さて、新刊のネタばらしをするのは早すぎるのでラグビー協会のハチャメチャは面白いがスルーして、著者が「失われた30年(令和)」に蔓延した「後ろ向きな空気」を具現化した「令和のおっさん」を定義しているところを要約して紹介すると・・・、

 ●ムラの長には絶対服従、部下や下請けには高圧的
 ●口癖は「みんなそう言っている」「昔からそうだ」
 そして、●とにかく保守的。ITをはじめとする新しい技術や価値観には無関心。部下や若手からの提案に対しては「リスクが大きい」「誰が責任をとるのか」と否定から入る。・・・というのが面白い。
 
 マジョリティであるおっさんの端くれとしては耳の痛いこともあるが、氏は「ジジ殺し」にも触れて「おっさん化は老若男女共通の病理」と指摘しているから、おっさんもおっさん以外の人たちも胸に手を当てて熟読すべし。

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