2022年2月24日木曜日

ボルシチの故郷

   先日、ドン・コサックのステンカ・ラージンのことを書いたが、この歌、あまり知られていないのだろうか、予想外にリアクションがなかった。・・と思いながらテレビを観ていたらPayPayのCMで宮川大輔さんがコサックダンスを踊っていた。まあインチキなのだろうがそれでも相当しんどい演技だったことだろう。インチキでなかったらゴメンナサイ。

 さて、どうしてもウクライナ情勢が気になるので課題の周辺のどうでもよいことを調べてみると「ボルシチはウクライナ料理」というのがあった。有名な料理なので「うちこそ元祖」というロシアなどの別の説もあるようで、呉と舞鶴がそれぞれ「肉じゃがの本家」と言い合っているようで面白い。

 ウクライナという言葉は元々「国」を指すという説も、奈良という言葉が朝鮮語の「国」に由来するという説を思い起こさせる。また別に「辺境」「国境地帯」という意味もあるようで、こちらはロシア=モスクワから見るとそうなるのかもと変に納得して思ったりする。

 ついでにチェルノブイリは「黒い土」という意味らしく、「欧州のパン籠」と呼ばれる肥沃な土壌(穀倉地帯)に由来するらしい。関西の人は実感がないかもしれないが、若い頃関東に住んでいたとき、風が吹くと干してある洗濯物が確実に汚れたし家の中にも細かな土ぼこりが入り込んできて「これが関東ローム層というやつか」と思ったものだ。チェルノブイリの「黒い土」とは成分が違うようだが肥沃な土という意味で想い出につながる。

 ユーラシアの長い歴史を振り返ると民族、国家、領土というものを歴史のどの時点で考えるかが問題になる。その難しい話は横において、北のノルマン人(ルーシ人)が南下してきてキエフ・ルーシ公国になりウクライナになったらしい。そういう意味で、政治の話は別にしてロシア=ルーシが彼の地を「故郷」「実家」のように語るのはけっこうアジテーションに使えるようだ。

 ウクライナ東部の「独立」という親ロ派の主張は別にして、連想を飛ばして、沖縄県民が歴史的にも長く独立していた事実を根拠に日本から独立して自主的にアメリカ合衆国に加入したらどうなるだろうと考える。そのときアメリカ連邦議会はアメリカ人である沖縄の人々に今のようなこんなにひどい差別的処遇を続けるだろうか。・・と思うほど日本政府の属国根性と沖縄への差別的対応は酷い。

 一般に日本人にはなじみの薄い国のようだが、大横綱大鵬幸喜さんはウクライナ人の父と日本人の母との間に生まれたとネットに出てくる。その孫で貴闘力の子の王鵬は初場所新入幕で勝ち越した今後注目の力士である。今後大相撲を見るたびに多くの人がウクライナを想起するようになればいい。

 これからも、こんな他愛もない記事を書き続けられるよう思いながら・・・。

 プーチンはウクライナへの一切の侵攻を止めよ!

0 件のコメント:

コメントを投稿