2022年2月18日金曜日

豪雪とオリンピックと

   北京オリンピックを見ていて予想外だったのは「北京って意外に雪が少ない」ということだった。
 北緯はほゞ40度、日本でいうと秋田県八郎潟だし、何となく冬将軍の源郷近くのイメージがあったのに・・である。

 アメリカの「ウェザーニューズ社」にあたる「AccuWeather」社が昨年1月に発表した「人口10万人以上の世界の都市の年間降雪量比較」によると、次のとおり、なんとトップ3を日本の都市が独占していた。

1位・・・青森市(約7.92m

2位・・・札幌市(約4.85m

3位・・・富山市(約3.63m

4位・・・セイント・ジョーンズ(カナダ)(約3.32m

5位・・・シラキュース(アメリカ)、ケベック・シティ(カナダ)(約3.14m

※かっこ内は年間平均降雪量

 今年の様子ではこのデータは更に更新されることだろう。
 雪は気温だけでないことがよくわかる。 
 もちろん人口10万人以下の豪雪の村は世界中にいっぱいあるだろうが、「10万人以上の都市」となるとこうなる。

 かつてバブル経済と称されるときがあったが、「ニューヨークの土地を丸々買える」「アメリカ全土だって」というジョークがある種の真実味をもって語られたが、今の日本経済は見るも無残な体たらくだ。
 片や中国の勢いは「GDP下方修正」などと語られても桁違いに伸びている。

 コロナ前の大阪ミナミのインバウンドを考えると、北京オリンピックをテレビで観た彼の地の人々が日本のスキー場をめざすのは時間の問題のような気がする。
 「めざす」のが観光だけならニーハオ ニーハオかもしれないが、「スキー場みんな買います」が杞憂だと笑っていられるかどうか。

 スキー・エリア・マネジメント研究のプロの桜田照雄先生の文章などを読んでいると、そんな気もしてくる。五輪音頭、歌ってる場合ですか。

2 件のコメント:

  1. 暖かい部屋で北京の試合会場の様子を見ているとその寒さが身に沁みます。でも雪が少なく人工雪で賄っていると聞き、何で?と私も思っていましたが寒さだけでなく雪の元となる雲(雨雲)の発生量が違うんでしょうね。さすが水の国、日本だな~と感じます。

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  2.  今でも北海道あたりのスキー場はオーストラリア人がいっぱいだと言われています(コロナのことは除く)。北京オリンピック冬季大会を機に中国人の関心が日本のスキー場に向かう可能性は低くありません。「大阪のミナミがインバウンで・・」というのが昔話になるでしょう。そのとき、夢洲のツケは大阪府市民が払い続けることになるでしょう。

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