2018年2月23日金曜日

鶺鴒とイソップ寓話

 何回か書いてきたことだが、参考文献によると「ヨーロッパではスズメが人の手から餌を食べたりするが、これは日本のスズメとは種類の違うイエスズメである」「よってヨーロッパのイエスズメは人になつくが日本のスズメは人になつかない」とあるが、私は「日比谷公園松本楼周辺の日本のスズメは人の手から米粒を食べるから文献上定説とされていることは事実に相違する」と度々主張してきた。
 
   さて2月3日に不吉な鳥の代表トラツグミのことを書いたので、今日はバランス上、吉兆鳥の代表ハクセキレイのことを書く。
 鶺鴒(セキレイ)が何故吉兆鳥かということは日本書紀に書いてあるのでここでは割愛する。
 私が書くのは奈良公園の写真のセキレイである。

 それまでの印象でもセキレイはけっこう人を怖がらない鳥という印象はあった。
 それでも一定の距離に人が近づくと必ず飛び立つ野鳥であった。
 それが先日、奈良公園のベンチでおにぎりを食べていると、鹿ではなくこのセキレイが足もとにやってきた。
 そこで米粒を投げてやると、私の動作に一切逃げずに、ちょこちょこと寄って来てそれを食べ始めた。
 公園のドバト(これは野鳥のカテゴリーからは外されている)並みの親しさに驚いた。

 奈良公園は偉大なりである。
 実際誤解もあるようだが奈良公園の鹿はこれも野生動物である。
 つまり、古くからの神苑である奈良公園では野獣も野鳥もこうなるのだろう。
 
   そこでイソップ寓話の「北風と太陽」を連想した。
 物事に対して厳罰で臨む態度と、寛容的に対応する態度の対比を表す言葉として用いられ、教訓として、冷たく厳しい態度で人を動かそうとしても、かえって人は頑なになるが、暖かく優しい言葉を掛けたり、態度を示すことによって初めて人は自分から行動してくれるという組織行動学的な視点もうかがえる。(Wikipedia)

 組織行動学的にいえば、これが理解できない経営者は二流経営者となる。
 外交に携わる政治家は奈良公園の自然の中で学ぶべきではないだろうか。

    鶺鴒は情けを人におしえどり

1 件のコメント:

  1.  国連は北を経済制裁せよという。日本ではそれを全党一致で支持している。
     しかし経済制裁の一番のしわ寄せを受けているのは北の一般民衆ではないだろうか。
     私には判らないことが多い。
     イソップの寓話、皆さんはどう思われますか。

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