2018年2月8日木曜日

フェイクニュース

 フェイクニュースとは文字どおり嘘のニュースであるから、良識ある市民は「私には無縁だ」と気にもかけていないだろう。
 イギリスのEU離脱国民投票やアメリカの大統領選挙で大きな影響を与えたというニュースは知っていてもそうだと思う。
 しかし、世の中を悪くしないためには、世の中をよくしようとするなら、日本を含む世界中で起っている事実を事実としてリアルに見つめる眼が必要な気がする。


 日本郵便株式会社勤務で郵政産業労働者ユニオン組合員と思われる坂井 貴司氏(佐賀県武雄市)のフェースブックに次のような投稿があった。この投稿自体が真実かフェークかということも含めて、一読の上で考えていただきたい。以下引用

 24日の沖縄県名護市の市長選挙の結果のおかげで、私は眠れない夜を過ごしました。
 今夜も腹が立って眠れない夜になりそうです。 
 一風呂入ってサッパリしようと、スーパー銭湯に入りました。
 風呂から上がって脱衣所でゆっくりしていた時です。
 60歳代の男が、大きな声で仲間と思わしき人々に話しました。
 「この前の名護市の市長選挙の結果こそ、沖縄の民意だよ。沖縄県民は米軍基地を必要としている。
 名護市民は早くから辺野古に米軍の新しい基地を建設してくれと何度も米軍や政府に陳情していた。それが普天間基地の移転ということで実現することになった。
 悲願が達成できた!と喜んでいた所へ、共産党や社民党、本土から押しかけた極左過激派が、横やりを入れた。連中は自分たちが名護市民を代表すると称して、勝手に反対運動を起こした。それに資金を提供したのが、中国と北朝鮮だ。辺野古に基地ができると、沖縄を侵略するのが難しくなるからだ。
 辺野古で座り込みをしているのは、日当2万円で雇われたアルバイトや、小遣い稼ぎが目当ての年寄りだ。生活保護を受けている奴も多い。それも皆、本土から連れてきた連中だ。朝鮮人や中国人もいる。名護市民は一人もいない。それを琉球新報や沖縄タイムスなど、中国人が経営している新聞はあたかも名護市民、沖縄県民であるかのように嘘を書いている。本当のことは八重山日報と産経新聞しか書かない。
 東京MXテレビの「ニュース女子」は事実を報じた。それを嘘だと左翼は騒いでいる。嘘をついているのは、奴らのほうだ。
 名護市民は市長選挙で、そのような厄介者を追い出す決意を表明した。これで名護市は正常化される。名護市民は良識を発揮したよ。
 あとは、偽日本人の翁長を追い出すことだ。
 まあ、今回の選挙で私は沖縄県民を見直したよ。ギリギリのところで真実に目覚めたんだ。やはり日本人だよ」
 それを周りは「ごもっとも、ごもっとも」と相づちを打ちながら聞いていました。
 「沖縄には私の親戚がいます。親戚に聞いたら、『座り込みをしているのは、暇つぶしのジジイやババアどもばかりだ。それで一日二万円がもらえるから、うらやましい』と言いました」
 「それが本当だよ」
と一同大笑いしました。
 風呂上りのサッパリした気分が吹き飛んだ私は、はらわたが煮えくりかえる思いで聞いていました。
 「私は辺野古の座り込みに参加しました。費用は全部自分持ちでした。日当なんて一円も出ていませんよ。それに参加者の大部分は沖縄県民でした!」
と怒鳴りつけたい気持ちを我慢して、私はその男性に笑顔で声をかけました。
 「へえ、沖縄に関心があるのですね。名護市には行かれたことはありますか?」
 「いや、だいぶ前に那覇へ観光に行ったくらいだな。名護には行ったことはない」
 「でも、名護市の状況には詳しいですね」
 「ああ、このまとめサイトに詳しく書いてあるからね。マスコミは嘘しか言わないから、これで沖縄のことを知っている。ここに本当のことが書いてあるよ」
とスマホを出しました。
 それはネット上に無数にある沖縄ヘイトのサイトでした。デタラメと歪曲に満ちた「沖縄の真実」が掲載されています。
 「まあ、便利な時代になったよ。マスコミが言わない真実を知ることができるからね」
と男性は笑顔で言いました。
 嘘とデマで固めた沖縄ヘイトが蔓延している状況を私はリアルで見ました。
 以上引用おわり

 先日妻が息子から聞いた話だというには、若い職員が「新聞ってどう読むんですか?」と聞いてきたという。
 伝聞だから詳しくは解らないが、今の若い人たちが新聞を読まず、スマホの情報で全てを済ませている様子はよくわかる。
 そのスマホの情報(まとめサイト)が実際にはこんな様らしい。

 馬鹿々々しい事柄を汚い言葉で書きこんだサイトなど見たくもないし事実見ていないが、「あんなもの見る気もせん」だけで済むだろうかというちょっとした後悔がある。
 いちいち対応する気はないが、SNSの世界で、真面目な意見、良識的な意見がフェイクニュースを圧倒するように夢見ている。

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