友人のOさんからOさんの郷里の蜜柑をいただいた。「名のない蜜柑」だそうだ。
産地では、JAだか県だか知らないが、普通の温州ミカンでは発展性がないとかで、いろんな品種改良が試されているらしい。
そして「ヨシこれでいこう」ということになった新しい種類の木が農家に配られ、各家の既存の木(根)に接木する。
それを3年ほどして新しい品種だということで大々的に売り出すつもりだが、試験場と実際の果樹園(農家)にはいろんな違いがあり、そこまでしてみたが予想どおりにならなかったり、3年ほどしたらもっと良い品種が出てきたりということがあるのだそうだ。
そうして、結局市場に出回らなかった、「市場の名前」がない蜜柑がこの世には幾つもあるという。
写真の名無しさん、大きさはデコポンよりもまだ大きい。ジューシーである。難を言えば少し皮が剥きにくかった。
ジューシーということは「甘~~い」好みの世間一般では「酸っぱい」になるのだろうか。
ところで、わが孫の夏ちゃんは酸っぱい蜜柑類が大好きな蜜柑試験官である。
夏ちゃんに言わせるとこの名無し蜜柑、まだ甘すぎる(もっと酸っぱいのが食べたい)らしいが、デコポンなどよりも気に入ったらしい。
花柚子の実を食べるほど超個性的な試験官だから市場の役には立たないが、こんな美味しい蜜柑が名無しというのは可哀相だ。
私はけっこう好きである。Oさんありがとう。
「蜜柑が黄色くなると医者が青くなる」とよく母が言っていた。蜜柑のビタミンが体に良いという話。今は懐かしい。
春庭に種吹き飛ばす蜜柑かな
私の山の畑にも「名のない蜜柑」があります。とても酸っぱい蜜柑なので、誰も食べてくれません。ゆずでもないし、ポンカンでもないし、夏ミカンでもないし、名前は全く分かりません。夏ちゃんなら美味しいと言って食べてくれるかも知れません。私も酸っぱい蜜柑はあまり得意じゃないので、もっぱら焼酎の香りに薄く切って食べるだけで、ほとんど減りません。1本しかありませんが、このブログを見て大切にしようと思いました。
返信削除やっぱりそうなんですね。名無し蜜柑!
返信削除夏ちゃんなら喜ぶことでしょう。
一時蜜柑の木を植えていたことがありますが、家の庭では狭すぎました。花木としては味気がないし‥で捨ててしまいました。小さくてもよいから残しておくべきだったかな。