先の年度末で廃止され、今後は「不思議なホテル」にしようという話のある奈良少年刑務所がそうであったが、中央に監視塔(室)があって放射線状に獄舎を配置する『全展望監視システム』という監獄の建築思想が「語源」である。
少し下世話な話になるが、リベンジポルノというものがあってリベンジポルノ防止法という法律がある。
旧奈良少年刑務所 |
言いたいことは、共謀罪法案の前提には盗聴や盗撮があるということで、先の参議院選挙では大分県警が民進党や社民党の利用している会館の人の出入りをビデオで盗撮していたが、それが当たり前の社会になるということだ。
相当以前だが、自治会の役員として自治体の清掃事業部と話していたときに、自治体側が「家庭ごみの分別状況を調べてみると、共同住宅の分別状況の方が格段に悪いんですわ」と言ったことがある。
「何でそんなことが判るのか」と尋ねたところ「抜き出して調査した」というので、その日はそんなことがテーマではなかったが、自治会役員一同で「家庭のゴミ袋を開封、調査するのは重大なプライバシーの侵害になる」と抗議したことがある。
北朝鮮や中国の人権侵害を声高に糾弾しながら共謀罪法案で丸裸にされるのに気が付かないというのはいただけない。
川柳 パノプティコン流行語の予感あり
パノプティコンの最大の目的は、(元々は監獄ですから)囚人たちを「監視する」ことではなく、常時「監視されている」と思わせることです。
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