2016年12月27日火曜日

2016年新潟で起こったこと

 テレビは特番ばかりだ。
 それを見ると、売れている芸能人は皆海外旅行に飛び立ち、「庶民諸君はこの程度の特番で喜んでおいてくれたまえ」との置手紙を読まされたような気分になる。
 だからほとんどテレビなど見ないのだが、やはりこの時期になると「この1年を振り返って」というような内容が目につく。
 
   そういう風に振り返ってみると、2016年の出来事で忘れてはならないのは新潟県知事選挙ではなかったかと思う。
 年末までの国会を見ると、年金切り下げ、TPP承認、カジノ推進法、等々の強行採決が続けられ、正直なところ気分が塞ぐ。ともすれば無力感に覆われる。
 しかしそれが、実は、自公維の強さの表れではなく、虚構の強さ、本質部分での行き詰まりの表れであることを示しているのが、時系列では後先になるようだが新潟県知事選挙であったように思う。

 新潟では、連合が反対派を推薦し、民進党が党としてまとまらなかったものの野党共闘が事実上出来上がり、民進党支持者の9割、共産党支持者のほぼ100%、無党派の6割強、自民党支持層の2割ほどが「脱原発」を掲げる米山隆一氏に投票して当選した。
 市民連合の山口二郎法大教授の言葉を借りれば「これが勝利の方程式」だろう。

   参議院選挙の当時、「民主党政権時の体たらくを思うと民進党なんかと共闘するのは反対だ」という声もあった。
 しかし、このまま自公維3分の2体制を続けさせていいのかというと、市民運動と歩む野党共闘しか選択の余地がないことも広がっている。
 蓮舫、野田体制の民進党の姿もあって、少し冷え気味の気分もあるが、やはり2017年の課題は市民運動と歩む野党共闘で自公維を追い払うしかない。

  上の写真は出所不明の謀略ビラ。その内容とこれまでの全国各地での事実と一斉配布の動員力からして、KM党によるものだと私は推測する。
 内容も1970年代からの非常に使い古した言い方で、相も変わらず「赤旗を県庁に立てさせてもいいのですか」という。
 語るに落ちるとはこのことで、作戦本部・製作者が県外の東京(信濃町?)あたりだと新潟では笑われている。
 なぜなら、新潟県旗は下の写真のとおり、自民党県政時代からずーっと赤旗なのだった。

    年末や笑い飛ばしたきこと多し
 

1 件のコメント:

  1.  正直にいえば、蓮舫、野田民進党に冷めてしまっていないだろうか。
     ただし、自公維の悪政の強行突破が文句なしの野党共闘の条件を整えている。
     よい兆しに自信を持ちたい。

    返信削除