2016年12月31日土曜日

祝箸

   お正月の準備というといくつかあるが、ここ数年の私の大きな仕事のひとつは祝箸の箸袋の制作である。

 箸袋を自作しようと考えた理由は三つある。
 一つは、私が悪筆のためパソコンで名前を書くことにしたこと。
 二つは、近くの有名なショッピングモールは住所が京都府であるにもかかわらず置いてあるのが全て東京風の「頭から差し込むスタイル」で、わが家のしきたり通りの関西風の下から差し込む箸袋が容易に手に入らないこと。
 三つは、習字をしない罪滅ぼしでもあるが、オリジナリティーのある箸袋にしたいこと。・・・である。

 問題はオリジナリティーであるが、今回は一般的には「寿」のところを「吉兆」とした。(ちなみに昨年は「笑門来福」)
 この文言は、言わずと知れた「めでたいことが起こる前触れ」で、悪政の推進者達の数々の破綻とそれに代わる市民運動と野党共闘の成長を思い浮かべて選択した。
 そして、この言葉が空振りに終わらないよう向かう一年努力したいと思う。

   だいたいが、願いや祈りというものはあまり具体的で生臭いのはよくない。
 なので今回は「吉兆」という文字の選択で満足している。

 ちなみに、わが家では初詣に行かない年があっても、十日戎にはほとんど欠かさず行っている。
  その福笹につけてもらう小宝が吉兆で、銭叺(ぜにかます)・銭袋・末広・小判・丁銀・烏帽子・臼・小槌・米俵・鯛等の縁起物を束ねたもので、「野の幸」・「山の幸」・「海の幸」を象徴したものと今宮戎のHPにある。
 さらに続けて、江戸期に作られた歌謡にも「十日戎のうりものは、はぜ袋に取鉢、銭かます、小判に金箱、立烏帽子、米箱、小槌、たばね熨斗、笹をかたげて千鳥足」と歌われていたと書かれている。(らしい)

  パソコンでつくる箸紙ゆるされよ

  節料理吉兆の字の箸袋

 安倍晋三氏は、酒席でもてなしたマスメディアの「真珠湾訪問礼賛」記事を利用して、年明けにも解散総選挙を仕掛けるかもしれない。
 そうなれば、「しめたガッテン」と東京弁で応じたい。
 2016年一年間、拙いブログのご愛読に深謝、深謝。
 2017年、吉兆を正夢に・・・。
 どうか好いお年をお迎えください。

2 件のコメント:

  1.  色々な事を教えてもらって感謝しています。有難うございました。来年も愛読させて頂きますのでよろしくお願いします。今日は大晦日、夜中の11時には神社に行って初詣の方たちにお礼とお祝いをします。正月は2人家族が8人家族に増え、大変楽しみにしています。嫁さんは楽しみと言いつつも食事が大変と言っていますので、買い物はすべて私の車で、荷物はすべて私が持ってヨイショしています。

    返信削除
  2.  バラやん、1年間折々にコメントをしていただきありがとうございました。
     今年大先輩から「キャッチボールはよいものです」とのお便りをいただき学ばされたところです。
     昨日の「読者の広場」もそんなことを思いながら書いたものです。
     来年もどうかよろしくお願いします。

    返信削除