2016年12月10日土曜日

年年歳歳

   つい先日も近しい人の訃報に接し、『歳歳年年人不同』(歳歳年年、人、同じからず)が実感として心に染みる年頃になった。
 が、今日のブログは『年年歳歳花相似』(年年歳歳、花、あい似たり)の方である。

 わが家の臘梅は律儀というか少しせっかち気味で、新暦で臘月(12月)の声を聞くと開花を始める。
 まだ落葉も済まないうちから咲き始めるので、残った葉っぱで目立たないのだが、庭中に清々しい芳香が漂うので開花を知る。
 という話を、毎年12月のこの頃に記事を書くので『年年歳歳花相似』とはよく言ったものだと毎年自分で感心する。

 蝋細工のようなきれいな花なので蝋梅という説もあるが、私の狭い実感としては臘月に咲くので臘梅である。
 「そこまで言うなら旧暦で語るべし」という批判もあろうが、そこは勝手にスルーする。
 私の体には、「臘梅の匂いがしてきた」「ああ臘月(12月)だなあ」という体内暦が染みついているのだ。

 実は、この臘梅のすぐ横にリラ(ライラック)の木を植えていたので、長い間日陰の身であったが、ある年にリラを伐採してからいっぺんに元気になってきた。ただ、ナラ枯れと思われる症状で大きな幹を昨年枯らしたが、その部分を伐採して本体を守ることができた。
 庭の中では狭い端っこに生えているのだが、少し剪定を控えて大きくしようかと思い始めている。
 そして、毎年、『年年歳歳花相似 歳歳年年人不同』などと偉そうに口にできたら幸せだと思う。

    臘梅は臘月に咲く律義者

    臘梅の香は新春を予感させ

2 件のコメント:

  1. これからシーズンインという事ですが万博の日本庭園でも咲いているはずですが毎年、ベストな季に(香りの)出会えません。年々冬の万博遊びも辛くなってきたからかも。

    返信削除
  2.  お隣の臘梅は蕾のかけらもありません。個々の木によって開花時期は相当幅があるようです。

    返信削除