2015年10月6日火曜日

荒地盗人萩

  10月2日に「え~い そのひっつき虫が動かぬ証拠じゃ」という記事を書いたが、田中修著「雑草のはなし」(中公新書)をパラパラとめくっていると、私の記事が甘く言えば落第点ではないが、厳密には正確でないことが解った。
  「盗人萩を知らない現代人がいる」と少しアイロニーを振掛けて書いたにもかかわらず・・恥ずかしい。
  つまり、我が家周辺に生えているこの花は、日本固有の「盗人萩」ではなく、帰化植物である「荒地盗人萩(アレチノヌスビトハギ)」というのが正確だった。それにしても何という殺伐とした名前だ。
 補足的には、その名の由来について「人に気づかれないうちにこっそり体にくっつくので盗人のようだ」という説も書かれていた。
  盗人萩と荒地盗人萩の違いは盗人萩の実はよくくびれた2節で、くびれの深くない4~6節の実の荒地盗人萩と異なり、形もほんの僅かだが異なって、そちらの方が盗人の足もしくはその足跡を想像しやすいということだった。
 写真は荒地盗人萩の実で、拡大すると産毛のように見える鍵針のような微細な毛が見える。
 4~6節と書いたがたまたま下の写真のは3節だった。
 帰化植物と書いたように北米原産でこの「しつこさ」だから安保体制下の米軍が持ち込んだものだろうか。厄介者である。


1 件のコメント:

  1.  友人と話したが、ブログで安倍内閣や橋下維新の批判の記事を書いてばかりでは自分自身楽しくない。些細な日常の発見やほんわかとした日記を書いて自分で読み返すのも楽しい。だから荒地盗人萩も自分で読み返して笑っている。だんだん「さんま」に似てきたかもしれない。

    返信削除