2015年10月16日金曜日

オオスズメバチ

  今年はなぜかオオスズメバチが目につく。
 オオスズメバチは世界最大のスズメバチで、人間が襲われて死ぬ数で言っても熊や蛇を凌駕している。
 普通には巣に近づいたりこちらから手出しをしない限り刺される可能性は少ないので放っているが、そのうちに昆虫少年の狩猟本能がむくむくと起きたので網で捕獲して虫籠で観察した。なかなかに精悍でほれぼれする。
  ところが、図鑑に書いてあるオオスズメバチを識別する背中の茶色い紋様が確認できない。
 なので、可哀相だが消毒用アルコールを噴霧して標本のようにした。
 その結果、写真では解りづらいが背中に茶色い紋様が確かにあり、そして40㎜近いその大きさからしてオオスズメバチに間違いなかった。
 仮面ライダーの顔はバッタの顔がモデルというようなことをどこかで耳にしたことがあったような気がするが、もしかしたオオスズメバチではなかったかと想像したりする。【あとで調べてみると仮面ライダースーパー1やザビーのモデルはスズメバチ(文化昆虫学事始め)らしい】
 それよりも悪役の方かもしれないが、どうしてオオスズメバチはその毒針に似つかわしい怖い顔なのだろう。
 それとも「怖い顔」と我々が感じるのは、刺された(さらには死んだ)記憶を蓄積した人類のDNAのせいだろうか。

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