お彼岸でお寺に参ってきた。
さて、曼珠沙華のことを(秋の)彼岸花と言うなら、春の彼岸花というのもあってもよいが・・。
とは思うものの、春の彼岸はいろんな花々がこの時を待っていたかのように咲き競うので何を彼岸花と言ってよいか特定するのが困難だ。
写真のスミレは寒風吹きすさぶ冬の間も順に幾つか咲いてはいたが、やはり「スミレの花咲くころ」はこの季節だろう。
写真は、野生種に近い質素さを好んで庭に植えたもの。けっこう気に入っている。
冬が終わって春の野に目をやると・・・といった気分。
次の写真の沈丁花は、その土地土地によって開花期が異なるが、我が家の沈丁花は(春の)彼岸花と言ってもよいほどカレンダーに忠実で、この香りをかぐと「年度末だな~」という気分がよみがえる。
もう何年も「年度末や年度始」というカレンダーとは関係が切れているのにおかしなものである。
ただこれは花というよりも香りが主役で、彼岸花というにはしっくりこない。
その次の写真の侘助(侘助椿)もいいが、我が家の小さな木ではこれも彼岸花とまでは言い難い。
もう何十回と植え替えたりしたので大きくならないが、けなげに毎年咲いてくれている。
最後の写真は蕾が膨らんできた『吉野デンドロン』、正式には「ロードデンドロン吉野」という。
けったいな名前やな~と思いながら20年近く過ごしてきた。
もうすぐ花が咲くと相当な存在感を醸し出す。
そんなもので、毎年「この花は何ですか?」と聞かれるので先日名札を提げた。
その時調べて解ったことだが、私は単純に「ツツジの一種」だと思っていたのだが、実はツツジとシャクナゲの交配種だった。
言われてみればシャクナゲの雰囲気もある。
ほんまもんのシャクナゲは何本も枯らしてきたが、ハイブリッドだけが残ったことになる。
ホームセンターで丁度盛りの花を買って来るのもよいが、冬の間、庭でじっと耐えてきた草や木が咲くのには、文句なく可愛いという感情が生まれてくる。
遊歩道も、レンギョウ、ユキヤナギ、ベニスモモ、モクレンが慌てて咲き始めた。
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