2013年3月5日火曜日

錦糸玉子当番

80年以上は経っていると
思われる擂鉢と擂粉木
  先日のひな祭りに「ちらし寿司」を作るから「錦糸玉子を焼くよう」我が家のシェフから指示があった。
 錦糸玉子を焼く当番はいつの頃からかおおむね私となっている。
 姿よりも「美味しい玉子を焼け」というので、今回は少し丁寧に取り組んだので書いてみる。
 「レシピ紹介」みたいなブログが続いて少し恥ずかしいが・・・・、

 先ず、ほんとうは白身魚だが、そんな本格的なことはできないから、ツナ缶を3缶使用した。
 オイルをよく切ってから擂鉢で嫌というほど擂る。はんぺんの種のようというか団子と見間違うほどにまで擂りあげる。
 最初は日常使いの小型の擂鉢でスタートしたが上手くいかない。やっぱり餅は餅屋、年に数回しか使用しない大型の擂鉢と擂粉木を引っ張り出したらそれらしくなってきた。
 「使用頻度と格納場所を考えたら棄ててしまいたい」という衝動を何回も潜り抜けてきただけの甲斐がある。擂粉木には「昭和7年8月製」と彫ってある。
 それに卵13個と出汁と味醂を加えて、安物の小型の玉子焼き器で厚焼き玉子を焼き始めたが、火加減が難しく最初は少し焦げてしまった。
 以後は、下から少し焼いてから魚焼き器で上から焦げないように焼いたら上手くいった。邪道かもしれないが「結果良し」といったところか。
 例によって審査員は孫である。
 パクパクパクパクと嫌というほど食べてくれたので、先ずは合格点をいただけたと一人悦に入っている。
 ただ、このレシピは今だ途上である。もっと安くてさらに癖のない白身魚が上手く手に入れば改良してみたいが、海からも遠く大手スーパーに依存したこの街ではなかなか展望が見えない。
 先日のブログに書いたが、ひな祭りには「桜餅」も担当した。
 「桜餅」の方は案ずるより産むが易しと書いたが、「錦糸玉子」の方は、魚を擂る作業は、体力軟弱な高齢者にとっては結構ハードな重労働だった。アニメの一休さんを思い出しながら努力した。挑戦されるお方は相応の覚悟を決められたい。

2 件のコメント:

  1. 懐かしい擂鉢と擂粉木これは文化財ですね!胡麻味噌など擂るの擂鉢をしかっり押さえたりして手伝いましたね。我が家のはどうしたかしら?

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  2.  練ごま等すべての加工品が手軽に手に入る現代、この大きさの擂鉢と擂粉木は、収納スペースとのメリットデメリットを考えると悩んでしまいますが、文化財として然るべき場所に飾ってしまうのも一案かも知れないと考えています。それはないか。

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