2013年3月3日日曜日

上巳の節句に「ほしいひ」

  1月25日のブログに私が「道明寺天満宮」のことを書いたのを受けて、ひげ親父さんから「道明寺近くに『道明寺糒(ほしいひ)』というものがありますよ」とのコメントをいただき、私が「知らなかった」とコメントを返したところ、ミリオンさんから「知っておきなさい」と現物を贈っていただいた。感謝。感謝。
 私は、和菓子類の中では『道明寺』が大好きな部類に入っているのだが、にも拘らず、それが『道明寺糒』で作るものだとは全く知らなかった。
 だから、そういう新知識を知り、そして、その現物を手にとることができたものだから、私は今、言葉に表せないほど感激している。
 そこで、せっかくなので上巳の節句までとっておいたのだが、ついにその日がやって来た。(1日の誤差は許されよ!)
 この日の目標は桜餅。
 だが、さっそく頭を抱えてしまった。・・・というのも、「ほしいひ」に付いていた説明書と、 桜の葉のパックに印刷してある説明文、 そして、ネットにある十人十色というか百人百色というぐらいのレシピのうち、いったいどれを選択したらよいものか・・・・・・・? 中途半端な情報化社会は悩ましい。

 そこで、一番原点とも言えそうな、そして一番簡単そうな『ほしいひ』添付の説明書に沿うこととした。
 要は、ほしいひが2合であったから、1.7倍(3.4合)の適当な砂糖とほんのひとつまみの塩を入れた熱湯をほしいひにかけて10分間蒸らすだけ。
 食紅は使わずイチゴを擂りおろして入れてみた。
 最後に30秒電子レンジにかけたのが蛇足だったのか少し柔らか目になってしまったが、それらしい道明寺が完成。チキンラーメン並みの簡単さだ。(ひげ親父さん!醤油うことです!)
 餡子を包む段階で我が家にやって来た夏ちゃんも手伝ってくれた。(上の写真)
 そして完成した桜餅が下の写真。
 大きなのが13個出来上がったが、もう少し小ぶりにすれば15~6個はできることだろう。
 おやつの時間に夏ちゃんが「美味しいね」と言って丸々一つ食べてしまったから文句なしの大成功だ。これ以上の評価基準があるものか。(夜のデザートでもまた一つ平らげた。)
 夏ちゃんは、さかんに丸めたときの手振りをして「私が作った」と自慢げだった。

 ちなみに、右の紙筒がほしいひの入っていた袋。
 「ほしいひ」の文字は秀吉の文字とのこと。

 知らなかったことを一つ覚えることはほんとうに楽しいことだ。そんなことを50数年前に気づけばよかった。
 ひげ親父さん ミリオンさん ありがとう。記憶に残る上巳の節句となった。
 ちょっと爺ちゃんは鼻高々である。

6 件のコメント:

  1. すごいです。おいしそうです。
    「ほしいひ」を道明寺尼寺に置いてある事は知っていましたが、実際に手にしたのは今回が初めてです。
    道明寺天満宮には、梅・桜見物と度々行きますが、
    道明寺尼寺には、数える位しか行ってませんでした。
    道明寺(桜餅)を食べているなっちゃんの「おいしいね♡」
    が聞こえてきそうです。今日は楽しいひなまつりです♪♪
    気持ちだけ“女の子”して道明寺(桜餅)を買いに行こうと
    思っています。
    気分が幸せになる春に乾杯。花粉症は憂鬱ですが(>_<)
    ミリオン

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  2.  ミリオンさん ありがとうございます。お陰でこんな楽しい経験ができました。
     案ずるより産むが易し。一番難しかったのは桜の葉の入手でした。近所の超有名なショッピングモールにはなく、ネットで買うには郵送料が馬鹿らしく、結局デパ地下で10枚2百数十円のを二つ買いました。あとは記述したとおり簡単で、癖になりそうです。(熱湯は3.2合ぐらいが良いかも)
     追伸 : 久しぶりのコメントで「匿名」にしてしまいましたね。「名前/URL」を選択して「名前」のところに「ミリオン」とだけ入れてURLは空白のままで結構です。あははは

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  3. 道明寺粉と呼び慣わして普通の袋に入っているのとたぶん同じような粉のように思いますが、道明寺尼寺ではこのように趣深い包装と呼び名「ほしひ」と言われて置いてあるのですね。きっと質もいい物なんでしょうね。

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  4.  yukuriさん きっと成分的には一緒だと思いますが、道明寺尼寺のものは包装だけでなく遥か昔どおりの古式ゆかしい製法だということです。このため、この袋を手にすると自然に「はは~」と頭が下がります。

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  5. このブログ連れが見たら(文よりもなお一層写真に)羨ましがるやろなと思います。

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  6.  yukuriさん カミのことですか?

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