2012年6月22日金曜日

紫雲のようなジャガランダ



  井の中の蛙である私などは、桜の名所でその樹の中に飛込んでしまったときなどは、「やっぱり桜に勝る風情ある花木はないなあ」などと単純に思ってしまうので、ラジオからの情報で、「アルゼンチンの初夏はその花によって紫色に染まりきってしまう」「その規模は日本の名所の桜どころでない」と聞いても、「規模と風情は違うだろう」と半信半疑であったのだが、いくらか調べてみると、イベリア半島、オーストラリア、南アフリカ、南アメリカ等々の初夏のジャガランダの満開はそれはそれは すごいらしい。
  そもそもジャガランダという花木を私は聞いたこともなく知らなかった。

  ところが妻は驚くことに「大好きな花だ」という。聞くと、2000年に放映されたNHKの「世界・わが心の旅」でcobaさんがアルゼンチンを訪れた際の風景(画面)が忘れられず、「確か宮崎県に木があるようだから見に行こう」と言っていた。
  それが去年、妻が友人から「数本ではあるが大阪にも生えている」「その場所は天王寺の一心寺」「その時期は例年6月下旬」らしいと聞いたので、「それなら6月下旬に行ってみよう」と話し合っていた。

  そして、カレンダーが6月中旬の最後を示した日、思い出して一心寺のホームページを空けてみると、『6月9日に咲きました。ここ1週間ほどが見ごろ。』とあり、つまり見ごろは遠に過ぎており、「しまった。今年は見逃した。」とガッカリしたのだが、「行ってみなけりゃわからない」と、ダメモトでお参りに行ってきたのがこの写真。
  確かに、街全体が紫色に染まる風景をイメージするには相当イメージを膨らまさなければならないが、それでも、この何となくバタ臭い花木が念仏の寺に咲き誇る姿も悪くなく、清々しい気持ちで施餓鬼法要をして帰ってきた。

6 件のコメント:

  1. ジャガランダという花の名前は初めて聞きました。
     南半球のの花のようですね、季節は逆ですから今から見れるのでは?思いきって見物に行って来たらどうですか。日本の桜の比ではなとのことですからさぞ壮観なことでしょう。奥さん孝行のためにi如何でしょう。

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  2. !茅渟の海さん コメントありがとうございます。
     世の中(世界)は広いようで「日本人の常識は世界の非常識」ということもいっぱいあることをジャガランダは教えてくれているのでしょうね。
     妻は一心寺で一応満足しているようなので、火種に油を注ぐようなご提案はご勘弁ください。
     妻の友人は6月上旬に一心寺に見に行ったそうです。もちろん空振りだったということです。
     この土日はぎりぎりセーフだと思いますので甥っ子孝行は如何? でも甥っ子はお寺の花を見ても喜ばないでしょうね。

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  3. 今日30日一心寺にお参りに行きました。ジャガランダが咲いていました。が 落下盛んでした。1個落ちているのを夫へのお土産にしました。携帯で写真を、でも木が高くて上手くは撮れません。 2本あるのですよ。   地下鉄 朝潮橋駅 近く八幡公園に16本あります。プールや体育館がある所です  世界三大花の1つです。ブラジルがたくさんあると聞いていますが、確認はしていません

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  4. !堺愛好者さんコメントありがとうございます。それにしても、ものすごい情報に脱帽です。八幡公園に来年は行って見ないといけませんね。・・・で、ネットで調べてみると、結構あちこちにあるのですね。まったく知りませんでした。

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  5. 南アフリカに行かないと見れないと思っていた ジャカランダの花
    身近なところで見れるですね
    情報 ありがとうございます
    以前 テレビCMで見て素敵だなと思っていました
    一心寺にはよく行くのですが 気がつきませんでした
    一心寺のお参りを済ませ 公園にいきます
    もうすぐ咲くかな♪♪

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  6.  わこたん、こんな1年前の記事をよく読んでいただきました。感謝、感謝。
     まもなく季節ですね。少し前の記事に書いてみたのですが、去年と同じ風景を見られるのは当たり前のことでなく、奇跡に近い幸運なことかもしれません。ありがたいことです。坊さんみたいな口調になりましたがそんな風に感じます。

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