日曜日にNHK『子ども科学電話相談』という有名な番組を聴いていると、「本に、カラスを飼っていた人が、奥さんのブローチを巣の中に見つけたというのが書いてあったが」「カラスはなぜ光るものが好きですか?」という内容の質問が子どもからあった。
妻が私に「なんでやと思う?」と被せて尋ねるので、「キラキラ光るカラスの巣は他の鳥(猛禽類)を寄せつけないからだろう」と答えたが、ラジオの先生は「カラスが光るものを咥えていったのを見たことがない」と回答した。ええええ!ハンガーを盗んでいくのは光るからではない?
先生の「〇〇さんは見たことはありますか?」の答えも「見たことはない」だった。
先生の話では、ヨーロッパでは昔から「カラスの仲間のカササギが光るものが好きだ」という言い伝えが一部にあったのだが、それが広まったのはオペラ『泥棒カササギ』によるものだ。
しかし実験してもそういう結果にはならなかった・・・ということだった。
ところでこの番組の白眉はそれからで、「人間は最初に一度思い込むとますますそう思う」「だからたまたまカラスが光るものを咥えているのを見たらそう信じてしまう」「それを『確証バイアス』という」と先生方がリレーで答え、「SNSで調べ物をすると、『スマホの方でこういう答えが好きだろう』という答えや情報を次々に流してくる」「だから自分の思い込みに合ったことには納得し、そうでない情報は『例外だろう』と思ってしまう」
「だから気をつけてね」と先生は補足したのだった。
きっと、小学2年生の相談者には難しかっただろうが、「誰かが言っている」というだけの情報に”思い込まないで”というメッセージは伝わっただろうと思う。
そして私は、「これは大人科学電話相談だ」と感動した。

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