2025年6月30日月曜日

匂うドクダミ

    今年は特に庭にドクダミが生い茂っている。 
 地下茎が強いので、刈ったぐらいではどうにもならない。
 そこで割り切って、その花を愛でることにしたが、その花の季節も終わった。さてどうするか。
 ドクダミは刈ったり、というか少し触れただけでも強烈に匂うが、この悪臭?決して嫌いではない。
 今でこそ自然豊かな半田舎に住んでいるが、街中に住んでいた頃はドクダミなど知らなかった。
 だからハイキングに出かけ、登山口を入ると靴で蹴散らしたのかこの匂いが湧いてきて、この匂いは「日常」を脱して自然界に包まれたときの合図の匂いだった。

 さて、6月29日の朝日歌壇にこんな歌を見つけた。
 命名にこうぎするがに愛らしい花弁をみせて匂うどくだみ (盛岡市)山内仁子
 これはドクダミという名が「毒を溜めている」という意味だということを前提にしていると私は解したが、(公)日本薬学会のHPなどでは反対に、「毒矯」で「毒消し」の意だというのが通説だと思う。事実、別の名前は「十薬(ジュウヤク)」である。
 「山菜」の本によると、湯掻いて半日ほど水にさらせば、あえ物(酢味噌あえ等)、炒め物、汁の実になるとかいてあるが、私は試してはいない。食された方は感想を教えてほしい。

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