17日付朝日新聞『天声人語』がNO KINGSのことに触れ、「社会は必ず自由で民主的な方向に変わっていくと私たちは思いがちだ。しかし声をあげねば、あっけなく破綻する」と書いていた。異議はない。大事な観点だ。
それはアメリカのトランプ周辺だけの問題ではない。現代人たる我々一人一人の課題でもある。
16日の記事でニュース原稿のことを書いたが、原稿の執筆や編集に際してもそういう観点は大切だ。
井上ひさしさんの言葉に「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」というのがある。それはこのブログでも度々書いてきた。
経験豊かな高齢者ほど「経験主義」に捕われる。「今さら川柳なんて」と鼻で笑って自分は「お手並み拝見」となりがちだ。
高齢者がいろいろ挑戦し大いに失敗することは良い事だ。失敗しない高齢者に後輩は続きがたいが、挑戦して失敗する高齢者の後ろでは笑いながら後輩が乗り越えていくだろう。
井上ひさしさんの前述の言葉はNHK eテレの幼児向け番組でやっていて、孫の凜ちゃんも(十分には発声ができないが)何となく真似をしている。この番組の影響力はすごい。先日は科学館に行って、ポスターを見るなり「アインシュタイン」と言ったらしい。
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