2025年6月26日木曜日

リアリストになる

    2003年、かつてアメリカはイラクを一方的に爆撃し侵攻した。
 
 「フセインは大量破壊兵器を持っている」というのが戦争の理由だった。
 日本の新聞テレビは洪水のようにその報道を拡散した。かくいう私も恥ずかしいが「それに近い兵器は持っているのだろう」と信じたが、結局それは誤報というか虚報だった。後にはアメリカそのものが誤報であったと認めた。

 今回はアメリカ(トランプ)が「イランは核兵器をほぼ完成させた」と言って爆撃した。その証拠は開示されていない。
 そもそもイランの核協議から離脱したのはトランプである。
 そして、イランは少し猿芝居じみているが、カタールの米軍基地にミサイルを撃って報復した。
 なお、トランプは「イランの核兵器製造能力を完全に破壊した」と発表したが、アメリカのテレビ等は大きな疑問を報じている。
 
 さて話は変わるが、トランプのロジックからすると「悪の枢軸、北朝鮮、イラン、イラク(ブッシュ)だから、いつ何時北朝鮮を爆撃してもおかしくない。理由を付けようと思えばいくらでも付けられるだろう。
 その場合、今回のイランの報復を見ても、一番現実的な想定は「北朝鮮が報復として在日米軍基地にミサイルを撃ち込む」ことだろう。
 「そんなことはない」と誰が断言できる。
 アメリカのインド太平洋軍司令官は「米軍と自衛隊がシームレス(切れ目のない)な統合」を図っていると述べている。
 結局「お花畑」は誰か! アメリカが北朝鮮を爆撃したら、一瞬に北朝鮮の反撃能力は壊滅するとでもいうのか。
 日本政府は平和外交に戻れ!
 フセインのときに騙された私は心底そう思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿