2023年10月7日土曜日

女性初の新人王

   権威などという言葉はあまり好きではないが、「老舗の風格」というイメージで語りたい。

 将棋と囲碁の話である。断っておくが私は「へぼ将棋・へぼ碁」以前の腕であるので、その内容についての話ではない。

 将棋では史上最年少の藤井聡太七冠が有名だが、その七冠とは、七冠を取得した順にいうと、竜王、名人、王位、叡王、棋王、王将、棋聖で、八冠に、残るは王座のみとなっている。

 囲碁では、棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖、十段が頂上クラスのタイトル戦となっている。

 そして、将棋は1970年から新人王戦というタイトル戦が行われ、現在第54期新人王戦が戦われている。ちなみに藤井聡太七冠は2018年の第49期新人王を獲得している。

 囲碁は、1976年から新人王戦が始まり、今年は史上初めて女性が新人王に輝いた。第48期新人王上野愛咲美さんである。
 上に掲載したのは朝日新聞で、その世界では画期的なニュースである。

 そして本日の主題だが、この将棋と囲碁の新人王戦の主催者は、あまり知られていないことかもしれないが『しんぶん赤旗』だということで、日本将棋連盟、日本棋院、関西棋院と共にこれを54年、48年継続して開催してきたということである。
 
 私は「へぼのへぼ」だから大きいことは言えないが、日本の伝統文化でもある知的ゲームのタイトル戦を長期にわたって開催してきた政党機関紙はもちろんほかにない。
 そして日本共産党自身が、そのことをつまらぬ宣伝手段としてひけらかすのでなく、ただただこの文化の応援に徹しているのも私は立派だと思う。

 よく保守だ革新だという単純な議論があるが、こういう風に日本文化という物差しで測ってみると、日本共産党は日本社会の良質な保守の代表とも思える。面白いことだ。

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