2021年10月25日月曜日

斬られる改革

   維新の会松井代表がテレビで、「自公は改革が弱い、維新は大阪で改革の実績がある」旨発言していたが、嘘をつくのもエエカゲンにしてもらいたい。

 コロナに絞ってみても、大阪府内の死者数は3千人を超えており、人口当たりだと東京都の1.5倍以上に上っている。右に掲げた表は直近1週間の東京都と大阪府の各日ごとの感染者数と死者数だが、統計的比較のために東京都の人口当たりなら大阪はこうなるという人口比の数字を下の2行に表示した。

 吉村大阪府知事が毎日のように「あれもやります」「これもやります」とテレビで言うものだから、検証抜きで何かしている印象だけは広がっているが、言葉ではどうにもできないリアルな数字は一目瞭然で、浜岡豊慶大教授調査の「コロナ対策都道府県ランキング」では大阪府がワースト1と報告されているのもムベなるかな。

 結局維新の「身を切る改革」なるキャッチコピーは、庶民には「斬られる改革」そのものだった。市立病院の廃止、公的病院への補助金の廃止、保健所の徹底縮小、公衆衛生機関の統廃合、さらに今春には専門家の警鐘を無視した重症病床の3割削減の何が「改革」だろうか。

 その上に、感染拡大の予兆をつかむべき調査へは後ろ向きで、テレビに出ずっぱなし言いぱなしの非科学的発言の数々、・・・「原則自宅療養」(要するに入院拒絶)を打ち出したり、風呂敷を広げた大規模医療・療養センターは病床最大1千床に医師1人というもので、もう詐欺師の発言レベルと言える。。

 そして医療機関にも飲食関係事業場に対しても減収補償は拒否し、アルバイトによって国防婦人会並みの「見回り隊」を出して監視と制裁をちらつかせ、時短の協力金も全国一遅いというのが文句なしの実態。

 それでもテレビの影響は大きいから、真面目な庶民は「まさかそれほどひどい」とは思えない。

 奈良北部の知人に電話をしたら、「選挙区に共産党が出ていないから維新にでも入れておこうかと思っていた」と言われてびっくりしたが、それがリアルな情勢かもしれない。

 もちろん、野党共闘がなって立民の馬淵澄夫を推していること、比例は共産党のこと、国民審査も少なくとも選挙区で0.5人分以下の参政権であっても合憲とした4人は不信任に値することを語って了解を得た。選挙は油断したら負けるとは解っていたが・・・。

0 件のコメント:

コメントを投稿