先日のしんぶん赤旗の『科学』に相当する欄に、「尿のウィルスで探るヒト集団の成り立ち」という記事があった。「人種」としての「日本人論」はあまり興味はないが、興味いっぱいの「日本文化」を考えると「人種」はやはり避けて通れない。
この種の論は、古くは頭蓋骨のサイズや血液型、最近は遺伝子の解析で大きく進んでいるが、これは、その一角にさらに重要な提起をするものだろう。
尿から検出される「JCウィルス」は、一緒に生活する親から子へと伝搬するウィルスで、ヒト集団の移動に伴って様々なタイプに分岐する。
現日本人は主要には2タイプに分類され、東北日本は縄文人、西南日本は大陸由来の弥生人と合致して、従来のシナリオともおおむね一致している。
医学は世界中で長足の進歩を果たしているから、世界中の泌尿器科の医師が協力して検尿を分析すれば、従来説を補強したり、あるいはまったく新しい発見があるかもしれない。
私としては、長江文明の後裔、雲貴高原の少数民族との比較が出れば楽しいと期待している。
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